縫わない!キルティングで作る簡単ティーコゼーの作り方
ティーポットの保温に使うティーコゼー。
紅茶専門店などで度々目にしますよね。
ティーコゼーは機能性だけでなく、見た目でも楽しむもの。
自宅で使えば、ティータイムがいつもよりちょっとだけ贅沢な雰囲気になるかもしれません。
私も長らくティーコゼーを探していたのですが、販売店が少ない上に種類も少なく…。
それならいっそ、作ってしまおう!と勢いで作ってみることに。
私はミシンを持っていないので、今回はキルティング布と布用接着剤を使って作ってみました。
針も糸も不要、真似するだけで誰でもかんたんに作れます。
「ミシンや手縫いはめんどくさい」
「なるべくかんたんな方法な作り方が知りたい」
という方はぜひ一緒に作ってみてくださいね。
ポットマットの作り方はこちらでご紹介しています。
ティーコゼーとは
ティーコゼー(tea cosee)は、ティーポットの中身を保温するためにティーポットに被せるカバーのことです。
ティーコゼー Ulster Weavers
日本ではティーコジーとも呼ばれています。
ティーポットからティーカップに紅茶を注いだあと、2杯目を飲もうとしたらティーポットの中身がぬるくなってしまっていた…という経験をお持ちの方も多いはず。
保温効果のあるティーコゼーを使えば、2杯目以降も温かいまま飲むことができます。
ころんとしたフォルムで見た目もかわいいので、いつものティータイムがさらに華やかになりますよ。
縫わないティーコゼーの作り方
それでは、縫わずに作れるティーコゼーの作り方をご紹介していきます。
今回の完成系がこちら。
くすみピンクを基調に、大人かわいい雰囲気に仕上げました。
表地、裏地ともにキルティングを使っているため軽くて温かいです。
ポットマットとセットで使うと、より保温効果を高められます。
こちらも縫わずに作れるので、ぜひティーコゼーとあわせて作ってみては?
材料と道具
- キルティング表地約30×30cm ×2枚
- キルティング裏地約30×30cm ×2枚
- ベロアリボン約70cm
- アイロンワッペン ※なくても可
- 布用接着剤
- 紙(コピー用紙など)
- 巻尺
- 大きくて丸いもの(お皿など)※なくても可
- はさみ
- ペン
- アイロン
- 洗濯バサミ
- お手持ちのティーポット
生地の大きさはお手持ちのティーポットの大きさに合わせて用意してください。
採寸方法は次の項目でご紹介しています。
今回はキルティング布を使って作っていきます。
キルティング布を使うことでキルト芯や綿がなくても保温力のあるティーコゼーが作れますよ。
完成したティーコゼーを水洗いする可能性がある場合は、必ず布を水通ししておきましょう。
水通しの方法
- バケツに水を張って折り畳んだ布を1時間浸す
- かんたんにゆすいでから軽く水を絞る
- 洗濯機で1分ほど脱水する
- 日陰に干す
- 半乾きの状態になったら優しくアイロン掛けする
また、今回は縫わずに作れるレシピをご紹介します。
ミシンの代わりに使うのは布用接着剤。
洗濯可能なものを用意すると、汚れても安心です。
\ 強力接着で洗濯可能! /
①ティーコゼーの型紙を作る
まずはティーコゼーの大きさを決めていきます。
ティーポットに巻尺を緩く当て、ティーポットの縦幅と横幅を測ります。
巻尺はピッタリサイズではなく、余裕を持たせて測ってください。
測った縦幅と横幅にそれぞれ6cmずつ足します。
縦幅:17cm+6cm=23cm
横幅:22cm+6cm=28cm
こちらがのりしろを含む型紙のサイズになります。
つづいて紙を用意し、縦幅×横幅のサイズに切ります。
A4の用紙1枚では足りなかったので、マスキングテープで2枚を貼り合わせて作りました。
切ったら半分に折ります。
ティーコゼーに丸みを持たせるために、お皿などを使ってカーブを描いていきます。
カーブを描くのは「わ」の反対側、1ヶ所です。
フリーハンドで書いてもOKです!
カーブが描けたら、線に沿って切りましょう。
広げるとティーコゼーの形になります。
この時点で必ず、ティーポットに型紙を当てて余裕があるかどうかチェックしてください。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
私は逆に縦の余裕がありすぎたので、3cmカットして20cm尺にしました。
これくらい余裕があれば大丈夫です。
キルティングは厚みがあるので、しっかりゆとりを持たせることを忘れずに!
②型紙をもとに裁断する
つづいて、型紙をもとに布を裁断していきます。
布の上に型紙を置いてはさみで切るだけでかんたんに裁断できます。
表地2枚、裏地2枚の計4枚用意してください。
切れました。
私はリバーシブルの布を使ったので、1枚の布で表地・裏地とも用意できました。
③表地と裏地を貼り合わせる
生地が用意できたら、布用接着剤で表地と裏地を貼り合わせていきます。
表地と裏地を1枚ずつ用意します。
裏地の裏→表地の表の順に重ねます。
裏地の裏、下辺以外の縁1cmに布用接着剤を塗り2枚を貼り付けます。
同様に2つ作ります。
今回使った布用接着剤貼り仕事はアイロンで熱を加えると速く接着できるので、あて布をしてプレスしました。
\ アイロンを使えば速乾! /
④トップの紐をつける
つづいて、トップの飾り紐(取手)をつけていきます。
紐が不要の場合、この工程は飛ばしてもOKです!
私は下の縁に使う予定のベロアテープでかんたんに作りたいと思います。
こちらの幅2.5cmのベロアリボンを使います。
8cmに切りました。
ベロアリボンを半分に折り、アイロンをして癖づけます。
アイロンは低温であて布をしてください。直接当てるとテカリが出たり毛が寝てしまったりするので注意が必要です。
細かいパーツなので火傷にも要注意!
癖がついたら、今度は両端から真ん中の線まで折ってアイロンをかけます。
癖がついたら、布用接着剤で貼り合わせます。
紐パーツの完成です。
つづいて、③で作った布を片方用意し、紐パーツを仮止めしていきます。
貼り付けるのは表地の表です。
表地の表の天辺に紐パーツを裏向きに置いて先端を合わせて乗せ、布用接着剤で固定します。
さらに紐パーツで輪っかを作り、しっかり貼り付けます。
私はアイロンで接着しましたが、念の為しばらく洗濯バサミで固定しておきました。
⑤表地と表地を貼り合わせる
2つの布をカバー状にしていきます。
表地の表同士が内側になるように重ねます。
③と同じように、下辺以外の縁をのりしろ1cmで布用接着剤で貼り付けていきます。
紐の部分は厚みが出やすいので、しっかり貼り付けましょう!
あわせて、生地の切れ端にも接着剤を少量つけてキルト部分をプレスしておくと裏地のほつれを防止できます。
私は気づかずこちらの工程を飛ばしてしまったのですが、みなさんはぜひやっておくことをおすすめします!
ここまでできたら作業は一旦お休み。
接着剤が完全に乾くまで放置します。
※放置時間は接着剤によりますが、私は丸1日放置しました。
⑥布を裏返す
接着剤が乾いたら、布を裏返します。
ティーコゼーの形になってきました。
処理していない下辺の粗が目立つので、ハサミでカットして整えます。
真っ直ぐ綺麗になりました。
⑦ベロアリボンをつける
下辺にベロアリボンをつけて仕上げていきます。
こちらも布用接着剤を使っていきます。
下辺を一周する分(2cmほど余裕を持たせておくと安心)のベロアリボンを用意します。
ベロアリボンで下辺の布を挟み、布用接着剤で端の処理をしていきます。
キルティングは厚みがあるので、少しずつ接着していきましょう。
洗濯バサミを使うのもおすすめです。
一周できたら、1cmほど重なる長さでリボンをカットします。
リボンの端は布用接着剤を塗ってほつれないように固めておきます。
乾くと白くなる接着剤の場合はほつれどめを使うか、ライターで軽く炙って固定しましょう。
接着剤が乾いたら、リボンを端まで固定します。
端の処理はこれで終わりです。
⑧ワッペンをつける
こちらで完成でもいいのですが、私は飾りにワッペンをつけたいと思います。
アイロンワッペンなら、アイロンで熱を加えるだけでかんたんに取り付けられます。
場所を決めたらアイロンを当てて固定するだけ。
すぐに取り付けられました!
ワンポイントアクセントになってかわいいです。
⑨完成!
ついにオリジナルのティーコゼーが完成しました!
キルティング生地を使っているのでふわふわで手触りもいいです。
工程を細かく解説したので長くなってしまいましたが、作業自体は単純でかんたんです。
裁縫やDIYが苦手な方でもチャレンジしやすいかと思いますので、ぜひ真似しながら作ってみてくださいね。
ティータイムを一層楽しもう
完成したティーコゼーをティーポットに被せてみました。
ころんとした見た目がかわいい!
サイズもピッタリで一安心。
ティータイムがますます楽しくなりそうです。
ティーコゼーがあれば2杯目以降も温かい紅茶を楽しめます。
みなさんもお気に入りの生地で世界にひとつだけのティーコゼーを作ってみませんか?
おわりに
縫わずに作るかんたんティーコゼーの作り方をご紹介しました。
接着剤を乾かず時間はあるものの、作業時間も短く思い立ったらすぐに作れます。
私も実際に作ってみて、とてもかんたんで楽しみながら作業を進められました。
みなさんもぜひ作ってみてくださいね。
それでは、みなさんのティータイムがさらに充実したものになりますように。
最後までご覧いただきありがとうございました!