捨てるな危険!漢検2級の四字熟語の覚え方のコツと私の勉強方法
日本漢字能力検定(漢検)は漢字の理解度を問う民間資格です。
中でも2級は常用漢字をすべて読み書きできるレベルで、高校生・大学生〜社会人を中心に幅広い世代から人気を集めています。
そんな漢検2級において最大の難関は、間違いなく四字熟語です。
何百という膨大な数の四字熟語を暗記するのは至難の業で、今まさに悪戦苦闘している方も多いのではないでしょうか。
私は漢検の勉強を始める前、四字熟語を見るだけでクラクラするほど苦手意識がありました。
ですが勉強の甲斐あって、本番では四字熟語の分野で満点を取ることができました。
そこで本記事では、漢検2級において四字熟語を捨ててはいけない理由と覚え方のコツをご紹介していきます。
後半では私が実際に取り入れた具体的な勉強方法も解説しているので、漢検2級を勉強中の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
四字熟語を克服して、合格を目指しましょう!
漢検2級について
日本漢字能力検定(漢検)は、公益財団法人日本漢字能力検定協会が主催する民間資格です。
中でも2級は常用漢字がすべて読み書きできるレベルで、高校生や大学生はもちろん、大人の学び直しとしても人気があります。
主催 | 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 |
検定料 | 4,500円 |
受験方法 | 公開会場で受験 ※CBT受験もあり |
出題形式 | 筆記試験 |
試験時間 | 60分 |
問題数 | 125問程度 |
合格ライン | 概ね正解率80%以上 |
合格率 | 約28%(2022年度) |
試験日程 | 年3回程度 ※CBTは随時受験可能 |
※2024年4月現在の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。
漢検2級は合格ラインが正解率約80%、さらに合格率は30%未満と難易度はそこそこ高めです。
受験を検討中の方は、しっかり対策をしてから本番に臨むことをおすすめします!
漢検で四字熟語を捨ててはいけない理由
「四字熟語を捨てて他の分野で点数を取ろうかな」
「四字熟語はとりあえず後回ししちゃお」
なんて考えている方はいませんか?
それ、とっても危険です!!
というのも、漢検2級において四字熟語は絶対に捨てるべきでない重要な分野なのです。
- 配点が30点分ある
- 対義語・類義語が解きやすくなる
まずは四字熟語の重要性を解説していきます。
配点が30点分ある
四字熟語を捨てはいけない最大の理由が、配点が高いためです。
漢検2級の配点は以下のようになっています。
※2023年度
分野 | 配点 |
読み | 30 |
部首 | 10 |
熟語の構成 | 20 |
四字熟語(書き取り+意味) | 30(20+10) |
対義語・類義語 | 20 |
同音・同訓異字 | 20 |
誤字訂正 | 10 |
漢字と送り仮名 | 10 |
書き取り | 50 |
四字熟語は書き取りに次いで配点が高いです。
そのため、四字熟語を捨てると最大30点分落とすことになり、合格点の160点まであと10点しか余裕がなくなってしまうのです。
これは非常にリスキーなため、四字熟語を捨てるのはやめましょう。
四字熟語(書き取り)は平均点が最も低い分野です。
四字熟語(書き取り)の平均点は10.5点とかなり低く、多くの人がつまずいていることがわかりますね。
対義語・類義語が解きやすくなる
四字熟語を習得することで、対義語・類義語の問題が解きやすくなるメリットもあります。
というのも、四字熟語は対義語や類義語の熟語を組み合わせたものも多いのです。
【対】巧遅拙速(巧遅+拙速)
【対】懸命愚昧(懸命+愚昧)
【対】優勝劣敗(優勝+劣敗)
【類】悪口雑言(悪口+雑言)
【類】浅学非才(浅学+非才)
【類】鼓舞激励(鼓舞+激励)
対義語・類義語の分野でこれらの問題が出題された場合、四字熟語を知っていれば答えがすぐにわかります。
私は四字熟語で鍛えたことも相まって、対義語・類義語も満点でした。
平均点を見ても、四字熟語と同様対義語・類義語の点数もかなり低めです。
難易度が高い分、ここに注力すれば大幅に点数を上げることができますよ。
四字熟語を覚えるコツ&ポイント
四字熟語の重要性を理解したところで、覚え方のポイントをご紹介していきます。
- とにかく早めに取りかかる
- 頻出の四字熟語に絞って暗記する
- 読み方と意味も覚える
ひとつずつご紹介していきます。
とにかく早めに取りかかる
四字熟語は一夜漬けで覚えられるものではありません。
私のおすすめは、1日でも早く取りかかることです。
すでに漢検の勉強中でまだ四字熟語に取りかかっていない方は、今日からでも四字熟語の勉強を始めましょう!
四字熟語は一度見ただけでは覚えられません。
何度も繰り返すことで着実に身についていくので、とにかく見る・書く回数を増やすことが大切です。
頻出の四字熟語に絞って暗記する
漢検2級の四字熟語は数百と膨大な数ありますが、実際に出題されるものはある程度決まっています。
そのため、対象のすべてを覚えようとするのではなく、頻出のものに絞って完璧に暗記するのがおすすめです。
私のおすすめは、テキストや過去問題集に掲載されている四字熟語をノートに書き出して何回も周回する勉強方法です。
※詳しくは本記事の後半で解説します。
テキストは2冊あれば頻出四字熟語をほぼカバーできます。
メインテキスト+過去問題集を用意し、載っている四字熟語を完璧に覚えましょう。
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読み方と意味も覚える
四字熟語を覚える際は、必ず読み方と意味もセットで覚えましょう。
意味を知っていると意味から当てはまる漢字を思い浮かべられるので、正答率が上がります。
漢検2級において、四字熟語は書き取りと意味の2セクションあります。
書き取りは、二語の穴埋めで出題されます。
たとえば破綻百出の場合、「破綻○○」または「○○百出」といった形で出題されます。
穴埋めの箇所はひらがなの選択肢の中から選んで漢字で書く形式です。
そのため、「はたん」「ひゃくしゅつ」という読みがわかっていないと選択肢に迷ってしまうのです。
意味のセクションでは、示された意味に合う四字熟語を書き取りで答えた中から選んで記号で答えます。
選択式のため書き取りよりは難易度が低めですが、意味まで頭に入っていれば安心して臨めますよ。
私の四字熟語の勉強方法
ここからは、私の勉強方法をご紹介していきます。
私はテキスト勉強と並行して、自作の四字熟語ノートを使って勉強を進めました。
- 四字熟語ノートを作る
- 四字熟語を書き写す
- 赤シートで解く
- 間違えた四字熟語を周回
私はこの流れで勉強を進め、約300個の四字熟語を完璧に暗記しました。
少々手間はかかりますが、テキストだけの勉強法よりも断然効果があります!
四字熟語を克服したい方はぜひ真似してみてくださいね。
①四字熟語ノートを作る
まずは勉強のベースとなるノートを作っていきます。
お好みのノートを用意し、テキストに載っているすべての四字熟語を書き出します。
ちなみに、私はMDノート ライト 新書 方眼罫を使いました。
薄くて軽いため、持ち運びにもピッタリです。
書く項目は四字熟語、読み方、意味の3つです。
このとき、四字熟語は赤シートで消えるペンで書きましょう。
私は赤で書きましたが、ピンクやオレンジの方が消えやすいです!
読み方や意味はテキストに載っていないものもあるので、都度調べながら書きます。
②四字熟語を書き写す
ノート作りが終わったら、暗記作業に入っていきます。
最初から赤シートで解いてもいいですが、私はほとんど解けなそうだったため、書き写す作業から始めました。
読み方と意味を確認しながら、ただひたすら四字熟語を書き写していきます。
私は2周しました。
中々骨の折れる作業ですが、あとで必ず力となって返ってきます!
③赤シートで解く
2周すると、意外と頭に入ってくるものです。
次は、赤シートを使い問題形式で四字熟語を書いていきましょう。
この段階では、わからない漢字だらけでも構いません。
とにかく回数を増やすことが大事です。
私は4周しました。
間違えた四字熟語には、チェックをつけておきましょう。
私はマーカーペンでドットを打っていました。
チェックをつけることで、自分が苦手な四字熟語を炙り出すことができます。
④間違えた四字熟語を周回
いよいよ最後の段階です。
③でチェックをつけた四字熟語をに絞って、繰り返し赤シートで解いていきます。
私は5周しました。
このときも間違えた箇所のチェックは忘れずに。
スキマ時間に間違えた漢字を眺めるなど活用しましょう。
以上が、私が漢検2級に合格したときの四字熟語の勉強方法です。
四字熟語は苦手な人が多いからこそ、注力することで点数を大幅に上げることができます。
漢検2級を勉強中のみなさん、ぜひ四字熟語を捨てずにがんばってください!
おわりに
漢検2級に合格したからこそわかる、四字熟語の覚え方のコツと勉強方法をご紹介しました。
- 四字熟語は配点が高いため捨てるのは危険
- 四字熟語を覚えると対義語・類義語も解きやすくなる
- とにかく早めから取りかかることが大事
- 頻出の四字熟語を完璧にするのがおすすめ
- 読み方と意味もセットで覚えよう
最初はあまりの難易度に絶望するかもしれませんが、ひとつずつ積み重ねていくことで着実に身になります。
漢検2級ではぜひ四字熟語にも注力してみてくださいね。
それでは、みなさんが合格できることを祈っています!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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