タスク管理はバレットジャーナル式で決まり!今の手帳でもできる活用方法
自分がやるべきことや記録しておきたいことを一冊にまとめ、楽に管理できると定評があるバレットジャーナル。
中でもラビットロギングと呼ばれる箇条書きの手法は、シンプルでありながら実用性が高い筆記方法として知られています。
そこで今回は、私が取り入れているラピッドロギングにならったタスク管理の方法についてご紹介していきます。
バレットジャーナル用に新しくノートを用意する必要はありません。
今使っている手帳やノート、メモ帳で簡単に始められます!
「自分でイチから作るバレットジャーナルはハードルが高い」
「普段持ち歩いている手帳でタスク管理がしたい」
という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
バレットジャーナルとは
バレットジャーナルは自分で作るオリジナルの手帳です。
バレットジャーナルでは予定、To Doリスト、目標などの手帳によくある項目の他、家計簿や気分の記録、読みたい本リストなど「自分が書きたいこと」を一冊にまとめていきます。
一冊で過去の振り返り・現在の整理・未来の計画ができるため、時間やものの管理が苦手な方、マルチタスクが苦手な方に特におすすめのノート術です。
名前の由来
バレット(Bullet)は弾丸という意味です。
シンプルなルールで思い立ったらすぐに書けるスピード感から、このように名付けられました。
バレットジャーナルの起源
バレットジャーナルと聞くと、InstagramやYou Tubeで見かけるオシャレな手帳を想像する方もいらっしゃるかと思いますが、実はシンプルなノートから始まっています。
バレットジャーナルの考案者はニューヨークに住むデジタルプロダクト・デザイナーのライダー・キャロルさん。
彼は幼少期にADD(注意欠陥障害)の診断を受けました。
うっかりミスや忘れ物が多く、周りの同級生のように集中できないことに困っていた彼は、なんとかこの状況を打破しようと試行錯誤を繰り返していました。
そして数々の困難を経て誕生したのが、頭の中を整理して管理するためのツール「バレットジャーナル」だったのです。
バレットジャーナルでネガティブだった生活が変わり、彼は自信を取り戻しました。
バレットジャーナルについての動画をアップしたところたちまち拡散され、まもなくして世界中で愛されるノート術として名を馳せることになりました。
こちらがライダー・キャロルさんが手がけたバレットジャーナルです。
シンプルでわかりやすい構成が最大の特徴です。
弱みは克服すると強みになる──
ライダー・キャロルさんの生き方には、そんな強いメッセージを感じますね。
\バレットジャーナルの公式ガイドブック!/
タスク管理にはバレットジャーナルのラピッドロギング法がおすすめ
それでは、ここからバレットジャーナルにおける基本の筆記方法「ラピッドロギング」についてご紹介していきます。
バレットジャーナルでの使用はもちろん、普段のタスク管理に応用することも可能です。
私は手帳のウィークリー欄(ホリゾンタル)でタスクを管理しているのですが、ラピッドロギングを取り入れることでさらに簡潔で見やすくなりました。
ラピッドロギングとは
ラピッドロギングとは、箇条書きで素早く記録する方法のことです。
この記録方法がバレットジャーナルの基本ルールになっています。
タスクや気になること、ちょっとしたメモなどをぱっと書けるので頭の整理がしやすく、本当にやるべきことが明確になります。
ラピッドロギングに欠かせないのが、箇条書きの管理に使う「キー(key)」と呼ばれる記号です。
キーを活用することで、スムーズなタスクの取捨選択を可能にします。
キーの役割
スムーズな筆記にはキーの存在が欠かせません。
キーこそが、バレットジャーナルの最大の特徴と言えるでしょう。
公式が推奨している記号はこちらです。
・タスク
○イベント
ーメモ
×完了したタスク
>移動したタスク
必要なくなった項目
*優先事項
!アイデア
シンプルで分かりやすいです。
これらを使い分けることで、タスクの進行具合をチェックします。
バレットジャーナルで使う記号は公式のものでもいいですし、自分がわかりやすいようアレンジしたものでもいいです。
私は以前からチェックボックス式To Doを常用していた名残りもあり、このような記号で管理しています。
チェックボックスを塗りつぶすという作業は、スピード感を重視するバレットジャーナルにおいて非効率的と言えるかもしれません。
それでも私がボックスを採用しているのは、塗りつぶす際に味わえる達成感が好きだからです。
塗りつぶしたいという衝動が行動のきっかけになることもあるので、私にとってはメリットが大きいと感じています。
思いついたことはとりあえず書いてみる
to doリストを作るとき、「この項目書く必要あるかな?」と迷うことはありませんか?
そして思いつくままに書き出したら優先順位がわからなくなってしまった…という経験をした方も多いはず。
バレットジャーナルのラピットロギングを使えば、これらの悩みを解決できます。
思いついたことはまず書き出すのがバレットジャーナルのやり方。
書き出してから、必要・不必要を判断します。
タスクを書き出したら、優先順位やそもそも必要なのかを取捨選択します。
紙に書き出すことで頭の中が整理され、本当に必要なことが自然と見えてくるという点が、バレットジャーナルならではのメリットと言えるでしょう。
実際に書いてみよう
ラピッドロギングの要領がわかったところで、実際の使い方をご紹介していきます。
使い方はバレットジャーナルをベースにしていますが、振り返りのタイミングなど細かな部分は私のオリジナル要素も混じっています。
その点をご了承いただいた上でご覧いただけると幸いです。
今回は公式が推奨するキーと、私が実際に使っているキーの両方で書いて比較してみました。
今回はシステム手帳(バイブルサイズ)のリフィルでご説明していきます。
みなさんもよろしければお手持ちの手帳やノート、メモ帳などで一緒に書いてみてくださいね。
手順①タスクを書き出す
今回は日ごとのタスク管理を仮定して書いていきます。
まずは、前日の夜または当日の朝にノートのページを開いて一日のうちにやらなければならないことを書き出していきます。
タスクの記号は・や□を使います。
やらなければならないこと以外にも、やりたいことやアイデア、気になったことなどがあればあわせて書きます。
優先すべきタスクがある場合は印も忘れずに。
この一覧をもとに、一日動いてみましょう。
手順②思いついたらその場で追記する
バレットジャーナルでは、思いついたことや気になったことはどんどん書き込んでいきます。
途中で思いついたタスクやメモがあれば、追加していきましょう。
このとき余裕があれば、前夜や朝に書いたタスクに目を通します。
すでに達成できているものがあったら、完了の印を書き込むのもOK!
手順③一日の終わりに振り返る
一日を終える前に、タスクの進行状況を確認しましょう。
この一手間が、ラピッドロギングにおいて最も大事な作業とも言えます。
手を抜かずしっかりやりましょう!
達成できたもの、途中までできたものなど一項目ずつチェックしていきます。
達成できなかったタスクは、下記のふたつに振り分けます。
- 書いたけどやっぱり必要がなかった
- 今日はできなかったけど、明日(または近々)やりたい
①の場合は取り消し線を引き、②の場合は翌日の欄にタスクを書き写します。
一連の流れの中で、面倒くささを感じるのが②のタスクを書き写す作業です。
タスクが何日も達成できないと、毎日書き写す作業をしなくてはいけません。
ですが、実はこの面倒くささも大事だったりします。
というのも、何度も書き直すということは、その分労力がかかります。
この労力こそが、「よし、やるか!」とスイッチを入れる一押しになるのです。
逆に、何度書き写しても行動に移せないものは、今は必要ないタスクなのかもしれません。
必要なタスクなのかを考えて、やっぱり必要なかったと思ったのなら①のように消してしまいましょう。
バレットジャーナルはタスクの生産性を高めるだけでなく、本当に必要なタスクがどれなのかを判断できるツールでもあるのです。
タスクの必要・不必要を毎日チェックすることで、自分にとって本当に価値のあるものを知る手立てにもなります。
みなさんもぜひ、今日からのタスク管理をバレットジャーナルのラピッドロギング式に変えてみませんか?
おわりに
「バレットジャーナル」と聞くと少しハードルが高そうに思えますが、根幹であるラピッドロギングだけなら誰でも簡単に取り入れられます。
普段のタスク管理を単なるto doリストからラピッドロギング法に変えるだけで、よりスピーディーに頭の整理ができるかもしれません。
手順も簡単なので、今日からすぐに取り入れることができますよ。
- タスクを書き出し、キーを割り当てる
- 思いついたことは追記する
- 振り返り、やり残したタスクは翌日分に書き写す
みなさんも今日からラピッドロギングで快適なタスク管理、はじめてみませんか?