賢く使い分けよう!To Doリストとバレットジャーナルの違いを比較してみた
タスク管理の方法として最も有名なのが「To Doリスト」です。
みなさん一度は使ったことがあるであろう、共通認識のある筆記方法です。
一方で「バレットジャーナル」は、アメリカのデザイナー:ライダー・キャロルさんが発案した比較的新しいタスク管理方法です。
どちらも箇条書きでタスクを管理するという点は同じですが、深く見ていくと運用方法には大きな違いがあります。
今回はTo Doリストとバレットジャーナルを使い分けている私が、双方の違いやメリット・デメリットを比較していきます。
実際の使い分けについてもご紹介していますので、タスク管理の方法を見直したい方やバレットジャーナルが気になっているという方はぜひ参考にしてみてください。
To Doリストとバレットジャーナル
タスクの管理方法として最も有名なTo Doリスト、そして近年人気が急上昇しているバレットジャーナル。
どちらもタスクを管理するという目的は同じですが、運用方法は大きく異なります。
まずは双方の特徴を見ていきましょう。
To Doリストについて
To Doリストはやることリストという意味です。
タスクを箇条書きで書き出し、文頭に□マークを書いて達成できたらチェックマークを書いたり、ボックスを塗りつぶします。
やるべきタスクを一覧にすることで、残りの作業量を可視化できます。
誰が見ても完了・未完が一目でわかるのがポイントです。
バレットジャーナルについて
バレットジャーナルはADD(注意欠陥障害)に悩むライダー・キャロルさんが頭を整理しパフォーマンスを向上させるために発案したノート術です。
中でも記号を使った箇条書きの筆記方法はラピッドロギングと呼ばれ、世界中で注目を集めています。
文頭の記号はキー(key)と言います。
キーにはそれぞれ意味が振られており、一目でタスクの進捗状況が分かるのが特徴です。
To Doリストとバレットジャーナルの違い
To Doリストとバレットジャーナルの大きな違いとしては、下記2点が挙げられます。
- 記号の有無
- 振り返り・タスク再考の必要性
To Doリストはシンプルなチェックボックス一種類で済むのに対し、バレットジャーナルでは複数の記号を使い分ける必要があります。
さらにバレットジャーナルでは、毎日の振り返りが必須です。
これだけ見るとバレットジャーナルは面倒な作業が多そうに思えるかもしれませんが、遠回りなようで実は効率を高めてくれる万能ツールなのです。
ここからは、バレットジャーナルが遠回りなようで近道な理由についてお話ししていきます。
バレットジャーナルは作業が多い?
チェックボックスひとつで管理ができるTo Doリストに比べ、記号の使い分けや振り返りといった作業が必要なバレットジャーナルのラピッドロギング。
初めて見ると、「難しそう」という印象を持つかもしれません。
ですが、バレットジャーナルでのタスク管理はとってもシンプル。
ルールさえ覚えてしまえば、簡単に取り入れることができます。
バレットジャーナルで欠かせないのがキーと呼ばれる記号です。
キーにはそれぞれ意味が割り振りられており、タスクや書く内容によって使い分けます。
タスクのキーは「・」です。
To Doリストのチェックボックスの代わりに・を置くイメージです。
タスクが完了したら上から×を書いて達成します。
詳しくはタスク管理はバレットジャーナル式で決まり!今の手帳でもできる活用方法でご紹介しているのですが、バレットジャーナルでは思いついたことは何でも記入していきます。
そして、記入してから必要なタスクかどうかを判断します。
そのため、タスクを書いてから「やっぱりいらなかった」「これは明日やろう」という項目が出てきます。
そういった細かい進捗状況もキーで管理できるのでは、バレットジャーナルならではのポイントです。
さらにバレットジャーナルでは、1日1回振り返りの時間を設ける必要があります。
1日終わったときに残っているタスクが本当に必要なのか、優先順位は高いのか再考するのです。
やり残したタスクは、翌日の欄に書き写します。
一見面倒に思えますが、この面倒さがやる気を後押ししてくれますし、自分にとって本当に必要なタスクを見極める材料になります。
To Doリストのメリット・デメリット
バレットジャーナルの運用方法を見ると、To Doリストがいかに簡略化されているかが分かりますね。
冒頭でもお伝えしたように、To Doリストとバレットジャーナルにはそれぞれ特徴があります。
メリット・デメリットを比較してみましょう。
メリット
- シンプル
- 誰が見ても分かりやすい
- チェックボックス付きのTo Doリストが既製品として販売されている
デメリット
- 優先順位をつけにくい
- 進捗状況までは分からない
To Doリストの最大のメリットは、シンプルなデザインで誰が見ても分かりやすいことでしょう。
仕事で作業内容を共有する場合などは、To Doリストはとても役立ちます。
一方でカスタマイズ性はあまり高くないため、優先順位をつけたり進捗状況を判断するには少々工夫が必要です。
優先順位をつけたい場合は、マーカーを引いたりペンの色を変えたりしましょう。
バレットジャーナルのメリット・デメリット
To Doリストに比べると細かい作業が多いバレットジャーナル。
ですが、タスクを細かく管理し、頭をスッキリ整理することができます。
バレットジャーナルのメリット・デメリットも見ていきましょう。
メリット
- 進捗状況や重要度が一目で分かる
- 思いついたことを書き出すことで頭の中が整理される
- 本当に必要なタスクと不要なタスクを分けられる
デメリット
- 人との共有は難しい
- キーの扱いに慣れるまで時間がかかる可能性がある
バレットジャーナルの最大のメリットは、タスクを細かく管理できることです。
重要なタスクや今は必要ないタスクなど、一口にタスクと言っても種類はさまざま。
これらをまとめて可視化できるのは、バレットジャーナルならではです。
デメリットは、マイルールで管理するため人との共有がしにくいことです。
タスクを人と共有する可能性があるものは避けた方がいいでしょう。
使い分けのコツ
To Doリストにもバレットジャーナルにもいいところがあります。
それぞれの長所を知った上で使い分けができると、タスク管理がさらに捗りますよ。
私はこう使い分けています。
人と共有するもの → To Doリスト
自分一人で使うもの → バレットジャーナル
その理由についてもお話ししたいと思います。
人と共有するものはTo Doリストがおすすめ
To Doリストの最大のメリットは、シンプルで誰でも分かることです。
途中で作業を引き継ぐ際も、To Doリストひとつあれば細かい説明は必要ありません。
私は仕事関係や家族とタスクを共有する際にTo Doリストを使っています。
自分一人で使うものはバレットジャーナルがおすすめ
バレットジャーナルは思いついたことを書き出し、自分の頭を整理するためのもの。
そもそも、人と共有することを前提にしていません。
私は自分一人で向き合うタスクをバレットジャーナルで管理しています。
人に見せるのはちょっと恥ずかしいことも書けるので、ありのままの自分の「やりたいこと」を可視化できます。
To Doリストとバレットジャーナルにはそれぞれ特色や長所があります。
状況に応じて使い分けられれば、タスク管理がさらに効率的になるかもしれません。
タスクをすべてTo Doリストで管理していた方は、ぜひこの機会にバレットジャーナルのラピッドロギング式にチャレンジしてみませんか?
おわりに
似ているようで違う、To Doリストとバレットジャーナル(ラピッドロギング)のご紹介でした。
To Doリスト
- シンプル
- 誰でも分かる
→仕事など人と共有する可能性があるものがおすすめ
バレットジャーナル
- タスクの進捗状況や重要度を一目で判断できる
- 思うままに書き出すので頭の整理の手助けになる
→自分一人で向き合うタスクの管理におすすめ
TPOに合わせた適切な方法を取り入れ、さらに効率的なタスク管理を目指しましょう。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!