「HSPが理解されない」とお悩みの方へ。実はカンタンな対処法
感受性が高く敏感な気質であるHSP。
近年は「繊細さん」「敏感すぎる人」などと呼ばれ、関連書籍も多く販売されるようになりましたね。
認知度は上がったとはいえ未だに知らない人も多く、「なかなか理解されない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
勇気を持ってカミングアウトしたのに「気にしすぎじゃない?」「誰でも当てはまるんじゃないの?」といった言葉を投げかけられると、否定された気持ちになりますよね。
しかし、私はHSPを無理に理解してもらう必要はないと思っています。
本記事では自身もHSPである私が、HSPは理解してもらう必要がない理由と、理解されないときの対処法を解説していきます。
HSPについて
HSP(Highly Sensitive Person)は感受性が高く敏感な気質のことで、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱しました。
「他人の気分に左右される」
「明るい光や強い匂いなどに圧倒されやすい」
「すぐにびっくりする」
などという人は、HSPかもしれません。
自分がHSPかどうか気になる方は、「気づきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本でチェックできますよ。
\ オーディブルなら30日間無料! /
HSPが理解されない理由
HSPが理解されない理由としては、下記の3つが挙げられます。
- 認知度が低い
- 気質であって病気ではない
- 誰にでも当てはまると思われがち
ひとつずつ簡単にご説明します。
①認知度が低い
アーロン博士によってHSPが提唱されたのは1996年のこと。
HSPという概念が認知されてから、実はまだ30年も経っていないのです。
近年さまざまな研究が進められているとはいえ、一般的にはまだ浸透したとはいえません。
だからこそ、間違った知識や中途半端な知識を振りかざしてくる人がいるのでしょう。
②気質であって病気ではない
HSPはあくまでも気質のひとつ。
病気や障がいではないため、理解されにくいのも事実です。
繊細さんはや無神経な人や大雑把な人に対し、「なんでこんなことするの?」「そんなこと言わないで」と思うことがありますよね。
繊細な心を持った人に無神経な人の心が理解できないように、無神経な人には繊細な心が理解できないのです。
HSPが理解されないのは、個々の性格によるところも大きいのです。
③誰にでも当てはまると思われがち
HSPのチェックリストは、誰にでも当てはまると誤解されてしまう場合があります。
実際に、「一度にたくさんのことを頼まれるのが嫌だ」「生活に変化があると混乱する」という項目は、多くの人に当てはまりそうですよね。
そのため、「誰にでも当てはまるんじゃないの?」とバーナム効果を疑う人が出てきてしまうのです。
また、HSPでない人が自称HSPを語り、誤解を生ませている場合もあります。
たとえば「私HSPなので○○できません」などとHSPを理由に使う人がいますが、本当に繊細気質ならば「HSPを盾に使っていると思われたらどうしよう…」と気を遣ってそんな大口は叩けないはずです。
このように、間違った知識が浸透してしまっているのも理解されない理由のひとつです。
HSPは理解されなくていい。快適な環境は自分で作ろう
冒頭でもお話した通り、私はHSPを無理に理解してもらう必要はないと思っています。
もちろん、家族や恋人など身近な人には理解してもらった方が諸々円滑に進められますし、ストレスなく過ごせるでしょう。
ですが、がんばってカミングアウトしたのに理解を得られない場合、理解してもらえるまで説明する必要はありません。
そんなときは相手にわかってもらうのではなく、自分が変わればいいのです。
- 環境を変える(一人暮らし/転職など)
- 付き合う人を変える
- 「この人には理解できないんだ」と割り切る
HSPをカミングアウトするとなると、相手はよほど親しい人でしょう。
信頼していた相手に理解されないのはさみしいですが、理解されずに苦しむくらいなら付き合う人を変えるのも方法のひとつです。
理解されないなら離れるのも手
繊細な気質を理解できないと知っている相手と無理して付き合っても、ストレスがたまってしまいます。
言動がより慎重になったり、緊張したり、負担になることばかりです。
傷ついてまで一緒にいる必要はないので、理解されないのであれば距離を置いてみるのもいいでしょう。
ですが、中には家族や職場など、どうしても環境を変えることが難しい場合もあると思います。
そんなときは、割り切ることも大切です。
繊細さんが無神経な人の言動を理解できないように、誰しも理解できないものはあります。
「この人は理解できないから仕方ない」と割り切り、必要以上に干渉しないようにしましょう。
快適な環境は自分で作る
繊細さんがすこやかに生きるために大切なのは、自分が生きやすい環境を自分で作ること。
周りの理解を乞うだけではなく、自分で過ごしやすい環境を作ることが何よりも大切です。
- ひとりの時間を作る
- ストレス発散方法を身につけておく
- リラックスできる工夫をする など
繊細さんはさまざまな刺激をキャッチするため、疲れやすい傾向にあります。
疲れやストレスとうまく付き合うために、自分が「心地よい」と感じるものを知っておきましょう。
どんなときも自分がいちばんの理解者でいられるよう、自分の環境は自分で整えられるといいですね。
おわりに
「HSPが理解されない」と悩む必要はないというお話でした。
- HSPはいまだに認知度が低い
- 病気ではないため理解されにくい
- どうしても理解できない人はいる
- 環境は自分で変えよう
なによりも大切なのは、過ごしやすい環境を自分で作ること。
周りに依存することなく自分軸で生きられるよう、まずは自分の環境を整えてみてください。
ほんの少しの工夫で、快適な生活に近づくかもしれませんよ。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!