【色彩検定】PCCS色相環の覚え方を詳しく解説|24色相すべて暗記できる!
色彩検定を受けるにあたり、必ず覚えなくてはならないのがPCCS色相環とトーン概念図です。
中でも色相環は24色の配置をすべて暗記する必要があります。
「これ全部覚えるの…?」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
ですが、色相環は覚え方のコツさえ押さえてしまえば誰でもかんたんに暗記できます。
私は2022年冬期の色彩検定2級を受験しましたが、試験から4ヶ月経った今でも色相環をスラスラ書けます。
本記事では、これからPCCS色相環を暗記したいという方向けに、色相環の概要と覚え方のコツをご紹介していきます。
一度覚えてしまえば中々忘れることはないので、色彩検定を受ける予定の方はぜひ早めから暗記に取り組んでいきましょう!
PCCS色相環とは
PCCSはPractical Color Co-ordinate Systemの略で、一般財団法人日本色彩研究所が開発した表色系です。
- 24色の純色で構成されている
- 日本語、英語、色相記号の3通りで表せる
- 「紫みの赤」から順に時計回りで1〜24の色相番号が割り当てられている
- 「青緑」と「青」は名称が同じ別の色が2色ある
色彩心理や配色技法はPCCS色相環をベースに学習します。
色相環が頭に入っていないとスムーズに勉強を進められないので、早い段階から覚えていきましょう。
PCCS色相環の覚え方
それでは、PCCS色相環の覚え方をご紹介していきます。
- 色相環の構造を知る
- 主要な色の配置を覚える
- 紙に色相名を書く
- 新配色カードを並べてみる
- 新配色カードで色当てゲームをする
どれも私が色彩検定2級を受けるときに実際に使った覚え方です。
順番にご紹介していくので、ひとつずつクリアしていきましょう。
ちなみに、ご紹介する暗記方法は新配色カード199aを使ったものになります。
新配色カードは色彩検定2級・3級において必須ではありませんが、あると理解と暗記のスピードが爆上がりします。
モチベーションも上がるので、購入を強くおすすめします!
\ 暗記のスピードが格段に早くなる! /
覚え方①色相環の構造を知る
まずはPCCS色相環の構造を理解しましょう。
最初はなんとなくでいいので、左上が赤系、上が黄色、右上が緑系、右下が青系、下が青紫、左下が紫系と頭に入れましょう。(※)
また、PSSC色相環では反対の位置にある色が心理補色になります。
「黄色と青紫、赤と青緑」などとおおまかな補色を覚えておくと、色相環の暗記もスムーズです。
※テキストの色はわかりやすくするための装飾であり、PCCSの色ではありません。
覚え方②主要な色の配置を覚える
それでは、具体的な暗記に入っていきます。
PCCS色相環では、色相番号と色相名を覚える必要があります。
いきなり両方覚えるのは難しいので、まずは番号の配置を理解し、基本の12色から覚えていきましょう。
ぜひ紙とペンを用意して一緒にやってみてくださいね。
まずは色相環のベースとなる円と目盛りを作っていきます。
- 大きな丸を書き、十字に目盛りを書く
- 目盛りと目盛りの間に2つずつ目盛りを書く
これでベースはできました。
数字を記入していきます。
- 9時の位置に「2」と記入
- 時計回りに偶数(4〜24)を記入
9時の位置=2と覚えておけば忘れません。
まずは心理四原色の赤、黄、緑、青から色相名を記入していきます。
場所は2、8、12、18です。
「ニヤニヤ」と覚えると分かりやすいです。
つづいて、上記4色の心理補色を記入します。
青緑、青紫、赤紫、黄みのだいだいをそれぞれの正面に書きましょう。
早速覚えにくい色相名が登場しましたが、やっていくうちに自然と身につくので一度で覚えられなくても大丈夫です!
最後に、空いているスペースを埋めていきます。
4から時計回りに赤みのだいだい、黄緑、緑みの青、紫を書きます。
これで12色相の色相環が完成しました。
この時点では、なんとなくPCCS色相環の構成が理解できていればOKです。
何度か書いているうちに、自然と頭に入ってきますよ。
この時点で完璧にしておく必要はありません。
次の項目でしっかり暗記していきましょう!
覚え方③紙に色相名を書く
PCCS色相環の構成が理解できたら、色相名を暗記していきましょう。
ここからは、24色相でやっていきます。
紙に円と目盛りを書きます。
- 12色相の目盛りを書く
- 各目盛りの間に目盛りを書く
- 9時の位置に2を書き、時計回りに3〜24、1を書く
②の目盛りは一回り小さめに書くと、偶数と奇数の位置が感覚的に理解しやすいです。
ベースができたら、色相名を記入していきます。
まずは心理四原色→心理補色→残りの色の順で12色相を記入してしまいましょう。
次に、5にだいだい、15に青緑、17に青を書きます。
奇数は「紫みの赤」など分かりにくい色相名が多いのですが、こちらの3つはシンプルなのですぐに覚えられます。
先に記入しておくと後が楽です。
残るは分かりにくい色相名ですが、法則を知れば簡単に暗記できます。
10黄緑、14-15青緑、20青紫、24赤紫の色相名を基点に考えて、左隣の色は「(右側の色)みの(左側の色)」、右隣の色は「(左側の色)みの(右側の色)」という名称になっています。
基点にする色は「漢字2文字の色」と覚えよう!
一方で、2赤〜8黄はやや変則的なので要注意。
5だいだいを基点に考えて左側の3は黄みの赤、右側の7は赤みの黄ですが、間にそれぞれ4赤みのだいだいと6黄みのだいだいが入ります。
4と6は「〜みのだいだい」という名前ですが、赤よりの4を赤みのだいだい、黄よりの6を黄みのだいだいと素直に考えればわかりやすいと思います。
これで24色相のPCCS色相環が完成です!
法則がわかれば、暗記も楽になります。
この手順で何度か書いているうちに、自然と覚えられるようになりますよ。
私は1日1回書いて忘れないようにしていました!
覚え方④新配色カードを並べてみる
色相番号と色相名が覚えられても、実際の色を把握できていなければ意味がありません。
新配色カード199a
使うのはvトーンのみ。
vトーンの全24色を同じ大きさにカットし、裏面に色相番号を書きます。
私は1.5cm幅にカットしました。
カードを混ぜてランダムにとり、色相環を作っていきます。
色を見て「青みの緑かな?」「赤みの黄かな?」とイメージしながら配置していきましょう。
色相環ができあがってくると、偏っていたりずれていたりする場所が出てきます。
ずれている場所があったら、そこが色相名と一致していない箇所ということです。
偏りやずれを知ることで、自分の苦手な色がわかります。
繰り返し演習していると、着実に間違いは減っていくはず。
ただ眺めるのではなく、実際に手を動かして配置することが大切です。
覚え方⑤新配色カードで色当てゲームをする
いよいよ最後のステップです。
色相環が作れるようになったら、今度は色を見て色相番号(色相名でもOK)を当ててみましょう。
使うのは新配色カード199a
④で切ったvトーンのカードを使っていきます。
方法はいたってシンプルで、カードをランダムにとって色相番号を予想→答え合わせを繰り返すだけです。
正解したものと不正解のものは分けておきます。
間違えた色は正解するまで繰り返しチャレンジしましょう。
この作業を繰り返すことで、PCCSの色がどのくらい身についているのか知ることができます。
スキマ時間にもゲーム感覚でできる勉強方法なので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
本記事の画像は日本色彩研究所のPCCS色相環を参考に作図しています。ディスプレイによって色味が違って見える場合があるので、あくまでも参考程度にご覧ください。
おわりに
色彩検定で使うPCCS色相環の覚え方のご紹介でした。
- 色相環の構造を知る
- 主要な色の配置を覚える
- 紙に色相名を書く
- 新配色カードを並べてみる
- 新配色カードで色当てゲームをする
細かく手順を分けたので工程が多く見えがちですが、実際にやってみると案外簡単です。
特に新配色カード199a
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!
\ お手頃価格で買えて効果抜群! /