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【色彩検定】PCCSトーン図の覚え方をご紹介|コツを掴んで楽しく覚えよう

PCCSトーンの覚え方

色彩検定を受けるにあたり、必ず覚えなくてはならないのがPCCS色相環とトーンの概念図です。

中でもトーンは名称のみならず、イメージや実際の色を覚える必要があり、「なかなか覚えられない」とお悩みの方も多いでしょう。

    

ですが、工夫次第ではトーンを楽しく着実に暗記できます。

トーンを覚えれば問題がスラスラ解けるようになりますし、身の回りのものの色の属性がわかるようになります。

色彩検定に役立つことはもちろん、普段の生活もちょっと豊かに見えますよ。

     

今回は、2022年冬期の色彩検定2級に合格した私がトーンの概要と覚え方のコツをご紹介していきます。

色彩検定を受験する予定の方はもちろん、配色やコーディネートのヒントを得たい方はぜひ参考にしてみてくださいね。

本記事では、新配色カード199aを使った暗記方法をご紹介しています。

もくじ

PCCSのトーンとは

PCCSはPractical Color Co-ordinate Systemの略で、一般財団法人日本色彩研究所が開発した表色系です。

PCCSのトーン(色調)は同じような印象やイメージをもつ明度と彩度の領域をまとめた概念であり、配色やデザインにおいてとても役に立ちます。

PCCSトーン概念図
PCCSトーン概念図の特徴
  • 有彩色を12種類、無彩色を5種類に分類
  • 上が高明度、下が低明度
  • 右が高彩度、左が低彩度
  • トーンの略記号と色相番号を組み合わせて「v8」のように色を数値化できる

色彩調和や配色技法はPCCSのトーンをベースに学習します。

トーン概念図が頭に入っていないとスムーズに勉強できないので、早めから暗記しておきましょう

※本記事の画像は日本色彩研究所のPCCS色相環を参考に作図しています。ディスプレイによって色味が違って見える場合があるので、あくまでも参考程度にご覧ください。

PCCSトーン概念図の覚え方

概要を把握したところで、ここからトーンの覚え方をご紹介していきます。

PCCSトーン概念図の覚え方
  • トーンの構成を把握する
  • トーンの配置を覚える
  • トーンのイメージを覚える
  • 新配色カードでトーンと色相番号を当てる
  • 身の回りのもののトーンと色相番号を当てる

どれも私が色彩検定2級を勉強したときに実際に使った暗記方法です。

いきなり全部覚えるのは難しいので、ひとつずつクリアしていきましょう。

一度覚えてしまえばなかなか忘れないので、早いうちから暗記に取り組むのがおすすめです。

     

また、ここからご紹介する暗記方法は新配色カード199aを使ったものになります。

新配色カードは色彩検定2級・3級において必須ではありませんが、あると理解と暗記のスピードが爆上がりします

モチベーションも上がるので、ぜひ購入をおすすめします

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覚え方①トーンの構成を把握する

暗記に入る前に、トーンの概念と構成を理解しましょう

    

トーンは彩度と明度が似ている領域をまとめたもの。

右にいくほど彩度が高く、上にいくほど明度が高くなっています

PCCSトーン概念図

彩度と明度の関係を理解していないと暗記は難しいので、まずはトーンの構成を頭に入れておきましょう。

     

また、トーン概念図ではトーンを純色・明清色・暗清色・中間色(濁色)に分けることができます。

PCCSトーン概念図

これらの関係を理解しておくと、トーンの配置を覚える際に役立ちますよ。

覚え方②トーンの配置を覚える

トーンの構成を理解したら、いよいよ暗記に入っていきます。

まずはトーンの名称と配置を覚えていきます

ぜひ紙とペンを用意して一緒にやってみてくださいね。

はじめに、配列の数を覚えます。

配列の数を把握

左から縦に無彩色が5つ有彩色が4・4・3・1で並びます。

枠を書いたら、トーン名を書いていきます。

トーンの略記号とトーン名を書いていく

最初はテキストなどを見ながらでいいので、どのトーンがどこに配置されているのか繰り返し書いて覚えます

慣れてきたら、トーン名の意味も一緒に書いてみましょう。

トーン名の意味も覚えよう

トーンごとの意味が頭に入っていると、トーン名を見たときに色がぱっと浮かびやすくなります。

私は毎日1回紙に書いて少しずつ覚えていきました!

覚え方③トーンのイメージを覚える

必須ではないのですが、トーンのイメージワードも頭に入れておくと配色の際に役立ちます。

時間がない人は飛ばしてもOKです!

完璧に覚える必要ありませんが、なんとなく理解しているだけで問題がぐっと解きやすくなりますよ。

トーンの略記号イメージ
v鮮やかな/派手な/いきいきした/目立つ
b健康的な/陽気な/華やかな
sくどい/動的な/情熱的な
dp深い/充実した/伝統的な/和風の
lt澄んだ/さわやかな/子どもっぽい/楽しい
sf穏やかな/ぼんやりした
dくすんだ
dk大人っぽい/丈夫な/円熟した
p軽い/あっさりした/弱い/優しい/淡い/かわいい
ltg落ち着いた/渋い/おとなしい
g濁った/地味な
dkg陰気な/重い/固い
W清潔な/冷たい/新鮮な
Gyスモーキーな/しゃれた/寂しい
Bk高級な/フォーマルな/シックな/締まった

私は夫にイメージを読んでもらい、トーン名を答えて覚えました。

覚え方④新配色カードでトーンと色相番号を当てる

トーンの配置とイメージがわかっても、実際の色がわからなければ意味がありません

ここからは、新配色カード199aを使って色を覚えていきましょう

PCCS色相環を暗記できていない場合は、先に覚えてからチャレンジしましょう。PCCS色相環の暗記方法はこちらでご紹介しています。

暗記方法はとってもかんたん。

新配色カード199aからランダムに1枚とり、トーン名と色相番号を予想→答え合わせを繰り返すだけです。

トーンと色相番号を当てる

はじめは難しいですが、慣れてくるとスラスラ答えられるようになりますよ。

新配色カード199aさえあればできるので、スキマ時間の勉強にもおすすめです。

覚え方⑤身の回りのもののトーンと色相番号を当てる

いよいよ最後のステップです。

ここまでできればトーンの暗記は完璧です。

    

今度は身の回りのもののトーンと色相番号を当ててみましょう。

家電や洋服、雑貨などなんでもいいので、トーンと色相番号を予想→新配色カード199aで答え合わせをしていきます。

身の回りのものの色を当てよう

④で色の感覚はだいぶ養われているはずなので、思っているより当たるのではないでしょうか?

色彩検定2級・3級ではここまで完璧に色を覚えていなくても問題は解けますが、より正確に覚えたい方や色の勉強が好きな方はぜひ取り入れてみてくださいね。

参考:最短合格!色彩検定2・3級テキスト&問題集第2版

おわりに

PCCSトーン概念図の覚え方のご紹介でした。

PCCSトーン概念図の覚え方
  • トーンの構成を把握する
  • トーンの配置を覚える
  • トーンのイメージを覚える
  • 新配色カードでトーンと色相番号を当てる
  • 身の回りのもののトーンと色相番号を当てる

中でも大事なのは①②④です。

時間がなくても、この3つのステップはしっかり取り入れてみてください。

    

最初はなかなか覚えられず不安になるかもしれませんが、毎日触れていると着実に身になりますよ。

特に新配色カード199aを使った勉強方法は暗記のスピードが格段に上がるので、トーンを覚える際はぜひ活用してみてくださいね。

    

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!

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もくじ