ノートまとめが苦手な人集合!要約のコツを詳しく解説します
「ノート作りに時間がかかってしまう」
「ノートを作ったらほぼ丸写しになってしまった」
という方は、要約があまり上手ではないのかもしれません。
要約とは、論旨や要点を自分の言葉で短くまとめること。
まとめノート作りには、要約が欠かせません。
要約が上手になるとスッキリと見やすいノートになることはもちろん、理解が深まったり必要な情報にすぐアクセスできたり、嬉しいメリットがたくさんあります。
学校の勉強はもちろん、資格勉強や仕事にも役立ちます。
そこで本記事では、現在も資格勉強などで複数のノートを使っている私がノートを作る際に意識している要約のコツを5つご紹介していきます。
真似するだけで要約が上手くなるので、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。
ノートまとめが苦手な理由って?
見やすくまとめられたノートは勉強のやる気アップにもつながりますし、何よりも勉強を効率よく進められます。
板書の書き方は学校で教わっても、ノートのまとめ方を教わる機会は意外と少ないもの。
正しいまとめ方を知らないまま社会人になってしまった方もいらっしゃるでしょう。
ノートまとめが苦手な方は、以下に当てはまる場合が多いのではないでしょうか?
- 要約の仕方がわからない
- 全部の内容をまとめようとしている
- 重要な箇所を見極めるのが苦手
ノートまとめが苦手な方は、要約が苦手な方が多いです。
逆にいえば、ノートまとめが苦手な方も要約が得意になればノートをまとめるのが上手になりますよ。
本記事ではかんたんに要約が上達するコツをご紹介していくので、ぜひ真似してみてくださいね。
要約が上手になればノート作りも上手くなる
要約とは、論旨や要点を短くまとめることです。
要約にはさまざまなメリットがあります。
- 理解が深まる
- 短い文章で理解できる
- 必要な情報を見つけやすい
- スッキリと見やすいノートになる
要約は必要な箇所だけを抜粋して自分の言葉でまとめます。
無駄な言い回しを省くことで重要なポイントがわかりやすくなり、端的に理解しやすくなります。
ノートがスッキリと見やすくなるため、復習の際に必要な情報を素早く見つけられる点もメリットです。
見やすいノートの作り方については以下の記事でご紹介しています。
余白や見出しのルールなどノートの使い方について解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてくださいね。
要約の仕方とコツを解説!
それでは、要約のコツをご紹介していきます。
私はどちらかというと要約が得意なタイプだと自負していますが、文章を要約するときは以下のことに留意しています。
- 全体像を理解してから要約作業に入る
- 要点を見極める
- キーワードを中心に文を組み立てる
- PREP法を意識する
- 箇条書きを取り入れる
これらを意識するだけで要約がしやすくなります。
それでは、ここからひとつずつ具体例を交えながら解説していきます。
勉強ノートのまとめ方を軸にお話していきますが、勉強以外にも応用できますよ!
①全体像を理解してから要約作業に入る
最初のコツは、全体像を理解してから要約作業に取り掛かること。
新しいことを学ぶとすぐにノートを作りたくなる気持ちもわかりますが、まずはしっかりとインプットに集中しましょう。
テキストなら最低でも一章読み終えてからまとめに入るのがおすすめ。
最初の方でわからなかった内容も、読み進めていくと理解できたり、別の視点からの解説があったりする場合があります。
無駄なく要約するためにも、まずは一通り目を通し大まかな内容を頭に入れてから要約作業に入りましょう。
また、ノートまとめは必要な箇所に絞って行うことも大切です。
すべての内容をまとめようとせず、特に重要な箇所や苦手な箇所に絞ってまとめると効率よく進められますよ。
自分の苦手を知るためにも、まずは全体像を理解することが大切です。
②要点を見極める
要点とは、物事の中心になる重要なポイントのこと。
要点を見極めることは、要約において最も重要です。
要約が苦手な方の中には、要点がイマイチ掴めていないという方もいらっしゃるかもしれません。
要点を見極めるためには、文章の塊の中で「最も伝えたいことはなにか」を考えてみてください。
例文で練習してみましょう。
要点はどこでしょうか?
要約をする上で最も大切なのは、要点を見極めることです。要約が苦手な人も、要点がわかるようになれば苦手を克服できます。要約上手になりたい方は、まず「要点」はどの部分なのか把握するところから練習してみましょう。
要点は、「要約をする上で最も大切なのは、要点を見極めることです」の部分です。
以降の2文は説明なので、まとめには必要ありません。
こちらの文章をノートに要約するなら、「要約で最も大切なのは要点を見極めること」と短くまとめられます。
このように、テキストの内容をノートにまとめるときは要点を中心に要約します。
テキストを読む際に要点だと思う箇所にマーカーを引いておくと、要約作業が楽になりますよ。
「最も伝えたいことはなにか」を念頭に置きながら読み進めてみましょう!
③キーワードを中心に文を組み立てる
要点を見極めたら、文章を要約していきます。
このときに意識したいのが、主語と述語です。
要約する際は、①何が(主語)②どうなのか(述語)を漏らさずに抜粋しましょう。
こちらも例文を使ってご説明します。
主語と述語はどこでしょうか?
ノートは問題を解いたり自分の考えをまとめたり、理解を深めるツールとしてとても便利です。
こちらの文章の主語は「ノートは」、述語は「便利です」になります。
要約は不要な箇所を削りますが、主語と述語は残すようにしましょう。
主語を削ると何について書いているのかわからなくなってしまいますし、述語を削ると結論がわからなくなってしまいます。
要約する際は「何が・どうなのか」を意識してみてくださいね。
述語がわからないときは、主語とイコールでつながる文節を探してみましょう。
④PREP法を意識する
PREP(プレップ)法とは、「結論(point)」「理由(reason)」「具体例(example)」「結論(point)」の流れで説明する文章構成のことです。
PREP法にならって書いたり話したりすると内容を簡潔に伝えられるので、プレゼンテーションや営業、レポートや面接などさまざまな場面で使える手法です。
もちろん、ノートまとめにも活用できます。
結論を先に伝え、説明が終わった後にもう一度結論を述べるPREP法ですが、ノートまとめにおいては結論は一度で十分です。
結論は最初にのみ書きましょう。
たとえば、こちらの文章をPRE(P)法にならって要約してみます。
「結論(point)」「理由(reason)」「具体例(example)」「結論(point)」の順で文章を構成することをPREP(プレップ)法といいます。結論を先に述べてから理由と具体例を深掘りすることで、主張や重要なポイントが素早く伝わるメリットがあります。理由や具体例ばかりだらだらと述べて結論が中々わからないと、「で、結局何が伝えたいの?」と頭が混乱してしまいがちです。PREP法を使えば、こういった状況を防ぐことができます。PREP法は面接やレポート、プレゼンテーションなどさまざまなシーンで活躍します。
ノートに要約を書いてみました。
結論を最初に述べることで結論が一目でわかり、復習の際も重要箇所を見つけやすいノートになります。
具体例の重要度は低いので、略語ex.やe.g.を使ってかんたんにまとめてしまうのもおすすめです。
結論を先に書くだけでわかりやすいノートになります!
⑤箇条書きを取り入れる
最後のコツは、適宜箇条書きを取り入れることです。
箇条書きとは、情報を文章にせず、一つひとつの項目として文を区切って書く書き方です。
箇条書きを活用すると内容を端的に把握できるので、理解のスピードが上がります。
同じ内容を文章と箇条書きで比較してみました。
箇条書きの方が無駄がないため、スッキリとして見やすいです。
文書だと1文の中に複数の内容が含まれる場合がありますが、箇条書きは1行1項目なので視覚的にもわかりやすくなります。
箇条書きは1行1項目。
要約元の文章に2つ以上の項目が含まれている場合は、項目ごとに分けて書きましょう。
箇条書きを用いるとノートにリズムが生まれるので、文章だらけのノートよりも見やすくなります。
項目が複数あると思ったら、ぜひ箇条書きを採用してみてくださいね。
見返したときも箇条書きの方が断然わかりやすいです!
要約の注意点
おわりに、要約する際に気をつけたいルールをお伝えします。
- 自分の意見は含まない
- 文末はスッキリ短く
特に自分の意見と混同しないことは、要約において重要なルールです。
これらを習得できれば、あなたも立派な要約マスターになれるかも?
自分の意見は含まない
要約はあくまでも元の文章を自分の言葉でまとめたもの。
自分の意見を混同してはいけません。
主観が含まれると本来の文章とは違う意図に読み取れてしまい、かえって混乱を招く恐れがあるので注意しましょう。
自分の意見を書く際は色ペンを使ったり吹き出しマークを書くなど、わかりやすく区別するのがおすすめです。
ノート作りに入る前にルールを決めておくと、書き方に迷いません。
文末はスッキリ短く
要約は簡潔にわかりやすくまとめることが目的です。
「〜だ」「〜する」のように、文末はスッキリ短くまとめましょう。
特にノートまとめの場合、自分がわかりやすいことが一番です。
略語や記号を使うなど、無駄を省くとスッキリと見やすいノートになりますよ。
- 〜傾向にあるとされている → 〜傾向あり
- 〜という可能性もある → 〜かも
- 〜は不可能である → 〜はできない
- 〜成果を出している → 〜の成果
ノートは自分が理解を深めるために作るもの。
要約に慣れてきたら、略語や記号を活用してみるのもおすすめです。
レポートなど要約を人に見せるシーンでは略語を使わず、「だ」「である」でまとめましょう。
以上が、私がノートまとめの際に意識している要約のコツです。
真似するだけで要約がしやすくなるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
おわりに
まとめノートに役立つ要約のコツをご紹介しました。
- 全体像を理解してから要約作業に入る
- 要点を見極める
- キーワードを中心に文を組み立てる
- PRE(P)法を意識する
- 箇条書きを取り入れる
いきなり全部こなすのは難しいかもしれませんが、意識をちょっと変えるだけでも要約がしやすくなります。
要約が上手になるとノート作りも上手になるので、スッキリと見やすいノート作りが叶いますよ。
まとめノート作りなどにぜひ応用してみてくださいね。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!