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【色彩検定1級2次対策】慣用色名→PCCS暗記用単語帳の作り方

色彩検定1級2次対策慣用色名・PCCS近似値変換単語帳の作り方

色彩検定1級には、1次の筆記試験と2次の実技試験があります。

   

2次試験では新配色カード199aを使って実際に配色をするのですが、問題を解くためには慣用色名からPCCS値の変換ができないといけません。

   

しかし、対象の慣用色名は127色とかなり膨大な量で、すべて暗記するのはなかなか大変です。

そこでおすすめなのが、単語帳を使った暗記方法です。

   

単語帳はコンパクトで持ち歩きにも便利。

通勤中などのスキマ時間にサクッと確認できるので、まとまった勉強時間が取れない方にもおすすめです。

   

本記事では、色彩検定1級の受験にあたって私が作った慣用色名→PCCC近似値単語帳の作り方をご紹介します。

単語帳を使った勉強方法もご紹介しているので、単語帳作りを迷っている方は参考にしてみてくださいね。

   

単語帳作りにはどうしても時間がかかります。

試験まで時間がない人にはおすすめしませんが、逆に時間が余っている方や時間をかけてしっかり覚えたい方には単語帳を使った勉強がおすすめですよ。

もくじ

色彩検定1級2次では慣用色名→PCCS変換の暗記が必須!

色彩検定1級の2次試験では、新配色カード199aを使った実技問題が出題されます。

新配色カード199a

中には、慣用色名の由来からPCCSを導き出す問題もあります。

      

暗記が必要な慣用色は、3級の64色と2級の63色をあわせた計127色です。

覚えること
  • 慣用色名
  • 慣用色名の名前の由来や意味
  • PCCSに変換した場合の近似値

テキストに載っているのはマンセル値のみでPCCS近似値は掲載されていないため、新配色カード199aを使って自分で似た色を探していく必要があります

   

この作業は地味に時間がかかります。

ですがしっかり覚えていないと芋づる式で点数を大量に落としてしまう可能性があるので、着実に身につけていきましょう。

   

127色もの色を数日で覚えるのは不可能ですので、早い段階から着手して少しずつ暗記していくのがおすすめです。

慣用色名→PCCS暗記用単語帳の作り方

それでは、慣用色名のPCCS近似値を暗記するための単語帳を作っていきます。

   

今回の完成形はこちら。

慣用色名・PCCS近似値変換単語帳

表面に慣用色名・由来を書き、裏面にPCCS近似値を書きました。

慣用色は印刷して作りましたが、半分に折って貼ることで表面と裏面どちらからも確認できるようにしました。

   

色彩検定2級・3級のテキストを持っている方は、テキストの慣用色名のページに直接新配色カードを貼っていく方法でもいいと思います。

むしろ、その方が正確な色を覚えられますし、単語帳を作る手間も時間もかかりません

色彩検定1級のテキストには慣用色名が掲載されていません。飛び級で1級を受ける場合も、2級・3級のテキストを用意しましょう。

私は重いテキストを持ち歩くのが嫌だったのと、試験までたっぷり時間があったので単語帳を作ることにしました。

正確な色をチェックするときは必ずテキストを使いましょう!

用意するもの

単語帳の材料
使用アイテム
  • 慣用色一覧
  • 単語帳
  • 新配色カード199
  • のり
  • ペン
  • 定規
  • カッター
  • カッターマット

単語帳はお好みでいいですが、私は単語カード スタンダードサイズ WD11を2つ購入しました。

127色を1つにまとめると嵩張ってしまうので、2級と3級で分けることにしました。

   

慣用色一覧は色彩関連サイトを参考にながら、イラストアプリを使って自作しました。

参考サイト

#JIS慣用色名 – あの色図鑑

JIS慣用色名一覧 | 色彩図鑑(日本の色と世界の色一覧)

JIS日本工業規格 慣用色名 269色見本

なるべくテキストに掲載されている色味に近づくように作りましたが、ディスプレイ(RGB)→印刷(CMYK)を通しているので、どうしても実際の色とは若干差が出てしまいます

色味に若干差が出てしまう

単語帳を使って勉強する場合は、先にテキストの色をしっかり頭に入れておきましょう

「アンバーはもう少し黄みがかった色」というように、印刷した色からテキストの色を想像できるようになってから単語帳での勉強をスタートするのがおすすめです。

慣用色を印刷せず、慣用色名と由来、PCCSだけで作ればもっとかんたんに作れます
正直なところ、慣用色は印刷しなくても事足りたかなと思っています。

\ 1級の必須アイテム! /

①慣用色をPCCSに変換する

慣用色からPCCSへの変換は、実際に単語カードを作りながらでもできます。

ですが、先にすべての色を変換しておいた方が後々効率よく進められます

PCCS近似値一覧を作っておくと後が楽

私はノートに書き出してから単語帳作りに入りました。

慣用色→PCCS変換の手順
  • 新配色カード199aの中からテキストの慣用色に近い色を探す
  • 近い色が複数ある場合はマンセル値を比較してより近い色を選ぶ

マンセル値の一覧は新配色カード199aの巻頭に載っています。

ひとつずつ数値を比較するのは大変ですが、地道にやっていきましょう。

   

中には1色に絞れない色もあるので、その場合は2色ともメモします。

   

2色ある場合は、マンセル値がより近い方を先に書きました

たとえば萌黄の場合、v10とb10を見比べると目視ではv10の方が近いように見えます。

※見え方は使用テキストによって異なる場合があります。

萌黄はb10よりv10の方が近く見える

ですがマンセル値で比較してみると、数値的にはb10の方が差異が少ないことがわかります。

色名マンセル値
萌黄4GY 6.5/9
v103GY 7/12
b103GY 7.5/10

明度と彩度を見ると、v10は0.5/3の差がありますが、b10は1/1しか差がありません。

慣用色は色味に幅があるので、マンセル値の数値を参考にしながら選ぶと色の特徴を把握しやすいですよ。

   

慣用色→PCCS変換作業は大変ですが、自分で手を動かして探ることで色の感覚が身につきますので、根気強くがんばりましょう。

②慣用色を単語帳の両面に貼る

それでは、単語帳作りに入っていきます。

   

まずは印刷した慣用色をカットします。

慣用色をカット

私は1ピース約5cm×1.5cmの大きさで作りました。

   

カットしたパーツを半分に折って折り目をつけます。

半分に折る

裏面にのりをつけ、単語カードの表の右上と裏面の左上に跨ぐように貼り付けます。

単語帳に貼る

こうすることで、表面でも裏面でも慣用色を見られます。

③表に慣用色名と由来を書く

表には慣用色名名前の由来や意味を書いていきます。

表に慣用色名と由来を記入

私は赤シートを使って隠せるように、慣用色名はマイルドライナーのマイルドダスティピンク、覚えたい語句はフリクションのオレンジで書きました。

赤シートで消えるおすすめな色
  • ピンク
  • オレンジ
  • 黄色

※商品によってはうまく隠れない場合もあるので、お手持ちの赤シートで試してから使ってください。

慣用色名によっては、名前から色の由来や意味をすぐに判断できるものもあります。

たとえば、ワインレッドは赤ワインに由来するとわかりますよね。

   

こういった「書かずともわかる内容」は省略してもOKです。

単語帳作りは時間がかかるので、省けるところは省いていきましょう。

④裏に新配色カードを貼付&PCCS値を書く

裏面には、新配色カード199aを貼っていきます。

裏に新配色カードを貼る

①で算出したPCCSの値のカードを切り、慣用色の隣に貼ります。

サイズはお好みですが、私は1.5cm角に切りました。

裏面のドット3つでカット→半分にカットするとこのサイズになります。

カードを貼ったら、横にPCCSのトーン記号と色相番号を書いて完成です。

   

この作業を127色分やっていきましょう。

私は慣用色を貼る&慣用色名を記入→由来を記入→カラーカードを貼る&PCCS値を記入の順番でまとめてやりました。

中々骨の折れる作業だったので、日を分けてゆっくり作りました。

⑤完成!

ついに慣用色名→PCCS暗記用単語帳が完成しました。

完成した単語帳

中表紙はデザインペーパーを貼ってかんたんにアレンジしました。

時間はかかりましたが、見やすい単語帳が作れたので大満足です。

片手で支えて便利

単語帳は片手サイズなので、持ち歩いて電車やカフェなどで気軽に勉強できます。

単語帳を使った勉強方法

おわりに、単語帳を使った勉強方法をご紹介します。

せっかく作ったからには、しっかり活用して力を養っていきましょう。

①とにかく見る

単語帳を作ったからといって、すぐに色を覚えられるわけではありません。

まずは単語帳を見ることを習慣化し、由来やPCCS値をなんとなく頭に入れていきましょう。

何度も見る

空いた時間に単語帳を見ながらパラパラするだけでも、少しずつ覚えられるようになりますよ。

②慣用色名の由来を当てる

由来がなんとなく頭に入ってきたら、赤シートを使って由来や意味の穴埋めをしてみましょう。

赤シートで隠して由来を当てる

意外と頭に入っているのではないでしょうか?

   

余裕が出てきたら、由来の部分全体を隠して文章してみるのもおすすめです。

由来全体を隠して当てる

私が使用した単語カード スタンダードサイズ WD11は赤シートと緑シートが付属しているので、2枚を重ねると文章全体を隠せて便利です。

③慣用色名を当てる

今度は逆です。

由来や意味から慣用色名を当ててみましょう

由来から慣用色名を当てる

私は慣用色名をピンクで書いたので、赤シートで隠しながら学習できます。

慣れてきたらカードの順番を入れ替えてみるのもおすすめです。

④PCCS近似値を当てる

いちばんの目的はこちら。

慣用色からPCCS値を当ててみましょう

慣用色名からPCCS近似値を当てる

繰り返していくうちに正解数が増えていくはずです。

127色覚えるのは大変ですが、確実に身になるのでがんばっていきましょう!

⑤PCCS近似値を新配色カードから探す

最後は、新配色カード199aの扱いに慣れる練習です。

慣用色からPCCS近似値を予想し、当てはまるカラーカードを実際に探してみましょう

PCCS近似値を新配色カードから探す

カラーカードを見つけたら、単語帳の裏面と照らし合わせて答え合わせします。

   

実際に新配色カード199aの中から色を探すことで、自然と色の並び順に慣れられます。

色彩検定1級の2次試験において、カラーカードの扱いに慣れておくことはとても重要なので、ぜひトレーニングとしてやってみてくださいね。

   

以上が、慣用色名→PCCS暗記用単語帳の作り方と使い方のご紹介でした。

慣用色名・PCCS近似値変換単語帳

作るのは大変ですが、その分単語帳を持ち歩きたくなったり、ふと開きたくなったり、愛着がわいてきます。

慣用色名とPCCSをしっかり覚えられるので、色彩検定1級の受験を控えている方はぜひ単語帳作りにチャレンジしてみては?

おわりに

色彩検定1級2次対策に使える、慣用色名→PCCS暗記用単語帳の作り方をご紹介しました。

時間と手間はかかりますが、単語帳を活用すれば絶対に外せない慣用色名→PCCSの変換をしっかり覚えることができます。

   

時間をかけて着実に覚えたい方におすすめなので、時間がある方はぜひ作ってみてくださいね。

   

それでは、みなさんが試験に合格できるようお祈りしています。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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