【漢検2級】おすすめテキスト厳選3選!実際に使ったからわかる特徴と使い方を徹底解説
日本漢字能力検定(漢検)は漢字の習得度を問う民間資格です。
級位は1級から10級まであり、子供から大人まで幅広い年代の人が受験しています。
中でも漢検2級は常用漢字がすべて読み書きできるレベルで、高校生や大学生はもちろん、社会人の学び直しとしても人気です。
出題範囲の漢字は日常で目にするものばかりなので一見簡単そうに思えますが、合格率は約28%と資格の中では低めです(※2022年度)。
この狭き門を突破するためには、適切なテキストを使い着実に力をつける必要があります。
そこで本記事では、先日無事に漢検2級に合格した私が実際に使ってよかったテキストを3冊ご紹介していきます。
テキストごとの特徴や使い方を詳しくご紹介していくので、漢検2級の受験を検討している方は参考にしてみてくださいね。
漢字検定について
日本漢字能力検定(漢検)は、公益財団法人日本漢字能力検定協会が主催する民間資格です。
出典:日本漢字能力検定
主催 | 公益財団法人 日本漢字能力検定協会 |
級位 | 1級/準1級/2級/準2級/2級/3級/4級/5級/6級/7級/8級/9級/10級 |
検定料 | 1級:6,000円 準1級:5,500円 2級:4,500円 準2級~4級:3,500円 5級~7級:3,000円 8級~10級:2,500円 |
受験方法 | 公開会場で受験 ※CBT受験もあり |
出題形式 | 筆記試験 |
試験日程 | 年3回程度 ※CBTは随時受験可能 |
※2024年3月現在の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。
本記事をご覧になっている方は2級の受験を考えている方が多いと思います。
2級の対象漢字数は2,136字。
常用漢字がすべて読み書きできるレベルで、社会人に必要な漢字を一通り学習します。
試験時間 | 60分 |
問題数 | 125問程度 |
合格ライン | 概ね正解率80%以上 |
合格率 | 約28%(※2022年度) |
合格ラインは約80%以上と高めですが、対象漢字は高校・大学・一般レベルなので、難易度はそこまで高くありません。
しっかり学習を進めれば誰でも独学で合格できます。
高校生や大学生はもちろん、社会人の学び直しにもおすすめですよ。
漢検2級のおすすめテキスト3選
漢検はたくさんのテキストが販売されています。
本記事では、その中でも私が実際に使ってみて「よかった!」と思ったおすすめのテキストを3冊ご紹介していきます。
※改訂前のテキストを使ったため、一部現在販売されているものと表紙デザインが異なります。
いずれも日本漢字能力検定協会から出版されている公式のテキストです。
内容もわかりやすく、初心者にもおすすめです。
特に強いこだわりがなければ、出題傾向や重要なポイントがしっかり学習できる公式テキストを選ぶと間違いありません。
それでは、テキストごとの特徴とおすすめな人をご紹介していきます。
漢検2級 分野別問題集
まずは「読み」「四字熟語」などの分野ごとに学習を進められる漢検2級 分野別問題集です。
私はメインのテキストとして使いました。
漢検2級 分野別問題集 改訂三版
- 分野ごとに学習を進められる
- 苦手分野だけ集中して勉強できる
- 練習問題の難易度が段階的
- コラム「おもしろゼミ」が充実している
- 模擬問題を2回分収録
- 漢字一覧などの付録が豊富
最大の特徴は分野ごとにセクションが分かれている点。
苦手分野がある方やひとつずつ着実に学習したい方にピッタリです。
本書は分野ごとに①基礎が分かるコラム ②ウォーミングアップ ③練習問題1 ④練習問題2という順で構成されています。
ステップアップしながら学習を進められるので、基礎から着実に学習できます。
そして意外と役に立ったのが、分野ごとに記載されているコラムページです。
たとえば「部首」の場合、部首の判断の仕方のみならず、部首の一覧や間違えやすい漢字などが載っています。
私は本番直前にコラムを一通り読み直したのですが、そのまま出題された問題もありとても助かりました。
頻出の四字熟語や特別な読み一覧なども収録されているので、これ一冊でも合格点を目指せますよ。
- 苦手な分野がある
- より深く勉強したい
漢検2級 分野別問題集は分野ごとに掘り下げて勉強を進めるタイプなので、本番と出題形式の異なる問題もあります。
たとえば部首の場合、部首名を問う問題がありますが、本番では部首名を書く問題は出題されません。
私は実際に使ってみて基礎力を身につける上で役立ったと思っていますが、時間がない方や効率を重視する方はこの後にご紹介する漢検2級 漢字学習ステップの方がおすすめです。
\ 分野ごとに学習したい方におすすめ! /
漢検2級 漢字学習ステップ
つづいては、五十音順に学習を進められる漢検2級 漢字学習ステップをご紹介します。
私はサブテキストとして補助的に使いました。
漢検2級 漢字学習ステップ 改訂四版
- 新出配当漢字を少しずつ学習できる
- 部首・書き順・熟語などをまとめて見られる
- 本番に近い練習問題を多数収録
- 模擬問題を2回分収録
- 都道府県名や特別な読みなどの付録あり
五十音順に少しずつ学習を進めていくので、学校の授業に近い感覚で勉強できます。
1字ずつ着実に身につけられるので、漢字が苦手な方でも自分のペースで進められるでしょう。
本書は①漢字表 ②練習問題という基本構成からなっています。
練習問題では読み、書き、四字熟語などさまざまな分野を網羅しているので、全範囲をバランスよく学習したい方や出題形式に慣れておきたい方におすすめです。
他にも「力だめし」「弱点発見テスト」「パワーアップ」「総まとめ(模擬問題)」が収録されているので、1冊で基礎から本番への備えまでできます。
私はサブテキストとして使ったので「弱点発見テスト」と「パワーアップ」を中心に解きましたが、思っていたより問題数が多く、実力アップに役立ちました。
- 全範囲をバランスよく勉強したい
- 効率よく勉強したい
漢検2級 漢字学習ステップは本番の出題形式に近い問題が多く収録されています。
時間がなくできるだけ効率的に勉強したい方や、本番の形式に慣れておきたい方には特におすすめですよ。
\ 王道のテキストを選ぶなら! /
漢検2級 過去問題集
3つめのおすすめは、漢検2級 過去問題集です。
私は試験直前に購入し、2周しました。
漢検2級 過去問題集
- 13回分の過去問題を収録
- 本番同様の形式で問題を解ける
- 分野ごとに合格者の平均得点が記載
- 回答時の注意点などが詳しく載っている
- 付録として準1級の問題1回分も収録
実際に過去の試験で出題された問題や本番を想定した問題が13回分収録されているため、本番直前の対策にピッタリです。
本番と同じ様式で問題を解けるため出題形式を把握できることはもちろん、時間配分の確認や自分の弱点を見つける上でも役立ちます。
中には何度も出題される漢字もあり、こういった傾向を知れるだけでもかなり力になります。
その中から本番で実際に出題されたものも多数ありました。
また、回答時の注意点や留意点についても詳しく解説されている点もポイント。
つまらないミスで点を落とすのはもったいないので、しっかり読み込んでおくのがおすすめです。
- 本番の問題形式に慣れておきたい
- 出題傾向を知りたい
本番で実力を発揮するためには、試験の形式に慣れておくことが欠かせません。
最後の仕上げとして使うことで、10点〜20点の加点が見込めます。
ぜひ購入して解きましょう。
ちなみに、漢検2級 過去問題集1冊だけで勉強するのはおすすめしません。
本書はかなり有益で効率よく勉強できるテキストですが、やはり1冊では情報不足ですので、上記でご紹介したメインテキストと組み合わせて使うのがおすすめですよ。
\ 受験するなら必須の1冊! /
3つの特徴を比較してみた
それぞれの特徴をまとめてみました。
分野別問題集 | 漢字学習ステップ | 過去問題集 | |
価格(税込) | 990円 | 1,320円 | 1,320円 |
特徴 | 分野ごとに学習 | 五十音順に学習 | 過去問題を13回分収録 |
こんな人におすすめ | ・苦手分野がある ・より深く勉強したい | ・全範囲をバランスよく勉強したい ・効率よく勉強したい | ・本番の問題形式に慣れておきたい ・出題傾向を知りたい |
おすすめな使い方 | ・各分野2~3周する ・苦手な分野を周回する | ・一通り解く ・パワーアップを繰り返し解く | ・実力や出題傾向を把握する ・最後の実力アップに使う |
メインのテキストは苦手分野がある方は漢検2級 分野別問題集、効率重視の方は漢検2級 漢字学習ステップがおすすめです。
何度も繰り返し解いて、苦手を徹底的に潰しましょう。
これら1冊でも合格を目指せますが、漢検2級 過去問題集もあわせて購入することを強くおすすめします。
漢検2級 過去問題集には分野別問題集と漢字学習ステップのどちらにも載っていない熟語もあったので、2冊使うことで盲点を潰すことができます。
私は試験の10日前に焦って過去問題集を買いましたが、過去問を解く前と後では安心感が全く違いました。
過去問題集を解くと出題傾向や頻出漢字がわかるので、着実に点につながりますよ。
また、高得点を目指したい方や準1級の受験を視野に入れている方は、3冊すべて使うのもおすすめです。
私は高得点を目指していたわけではありませんが、3冊使ったことで正答率94%の188点(200点満点)をとることができました。
漢字力はかなり身についたと感じているので、より深く勉強したい方は3冊使いもおすすめですよ。
以上が、実際に使ってみてわかったおすすめな漢検2級のテキストのご紹介でした。
テキストは人によって相性があるので、ぜひ気になったものを手に取ってみてくださいね。
おわりに
漢検2級の勉強におすすめなテキストとその特徴をご紹介しました。
【漢検2級 分野別問題集】
- 分野ごとに学習できる
- 苦手分野がある方や深く勉強したい方におすすめ
【漢検2級 漢字学習ステップ】
- 五十音順に学習できる
- 全範囲を効率よく勉強したい方におすすめ
【漢検2級 過去問題集】
- 過去問題を13回分収録
- 最後の実力アップにおすすめ
おすすめは漢検2級 分野別問題集+漢検2級 過去問題集または漢検2級 漢字学習ステップ+漢検2級 過去問題集の組み合わせで使うこと。
特に過去問題集は問題形式や出題傾向を把握できるので、最後の仕上げに使うことをおすすめします。
それでは、みなさんが合格できることを祈っています。
最後までご覧いただきありがとうございました!