色彩検定1級に2、3級のテキストは必須!公式or非公式テキストのメリット・デメリットを解説
色彩検定は色彩にまつわる幅広い知識を問う民間資格です。
中でも1級は色彩検定の最上級であり、色が好きな方や色彩にまつわる仕事をしている方にとっては憧れの対象でもあります。
色彩検定1級は受験資格がないため、誰でも受験できます。
2級3級を飛ばして、いきなり1級から受けることも可能です。
ですが、色彩検定1級2次試験には2級3級の知識が必須なため、2級と3級のテキストも必要になってきます。
私は2年前(2022年冬)に2級を受験し、今回(2024年冬)1級を受験しましたが、2級と3級の勉強には非公式のテキストを使用しました。
そこで本記事では、非公式のテキストを使って感じたメリット・デメリットと、公式と非公式テキストの特徴などを比較してご紹介していきます。
過去に飛び級で2級を受験した方や今回飛び級で1級を受験しようと思っている方、非公式テキストをお使いの方の参考になれば幸いです。
色彩検定1級について
色彩検定は、公益社団法人色彩検定協会が主催する民間資格です。
色彩心理や配色、ファッションなど色彩にまつわる知識を問う検定で、累計受験者は延べ150万人以上に上ります。
正式名称 | 文部科学省後援 色彩検定 |
級位 | 1級・2級・3級・UC級 |
試験日程 | 夏期・冬期の年2回 (1級は冬期のみ年1回) |
1級は他の級位と異なり、1次試験と2次試験に分かれています。
1次試験はマークシート方式、2次は記述と実技です。
受験資格はないため、飛び級でいきなり1級を受験することも可能です。
ですが、1級2次試験は2級と3級の知識がないと全く歯が立たないため、すべての級位の範囲を網羅しておく必要があります。
2・3級のテキストの選び方
色彩検定1級を受験する方の多くは、過去に2級や3級を受験したことがある方だと思います。
手元に2級・3級のテキストがある場合、そのテキストを継続して使って問題ありません。
※非公式テキストを使う場合の留意点は記事後半でお話しています。
しかし、持っているテキストが古い場合は注意が必要です。
色彩検定1〜3級は2020年にテキストの大幅な改訂が入っているため、お手持ちのテキストが改訂以前のものであれば、書い直すことをおすすめします。
また、公式テキストと非公式テキストでは内容に大きな差異はありませんが、追加購入するのであれば公式テキストを選ぶのがおすすめです。
非公式テキストも公式テキストの内容に対応していますが、やはり公式テキストのほうが無駄なく学習できます。
2・3級兼用の非公式テキストを持っている → 非公式テキストを継続使用
2級または3級のテキストを持っている → 公式テキストを追加購入
2級3級どちらのテキストも持っていない → お好みのテキストを追加購入
2級と3級どちらのテキストも持っていない場合は公式テキストを追加購入するのがおすすめですが、公式テキストは2級と3級で別冊になっているため、2冊購入する必要があります。
3級が2,420円(税込)、2級が2,970円(税込)と少々お値段が張るため、節約したい方は2・3級兼用の非公式テキストを選ぶのもアリです。
ちなみに、私が使った最短合格!色彩検定2・3級テキスト&問題集第2版は2,090円(税込)で2級と3級の範囲が網羅できます。
フルカラーかつ図表が多くて視覚的にわかりやすいため、これから非公式テキストを購入する方におすすめですよ。
\ 迷ったらこっち!公式テキスト /
公式テキストと非公式テキストのメリット・デメリット
それでは、色彩検定1級対策として2・3級の勉強をする際に公式テキスト、または非公式テキストを使う場合のメリットとデメリットを比べていきます。
これからテキストを追加購入する方は参考にしてみてくださいね。
公式テキストのメリット・デメリット
まずは公式テキストの特徴からご紹介していきます。
- 無駄なく学習できる
- 言い回しがそのまま本番試験で出題される可能性が高い
公式テキストの最大のメリットは、無駄なく学習できることです。
色彩検定は公式テキストの言い回しがそのまま本番試験で出題されることも多いため、そういった安心感があるのも公式テキストの強みです。
- 価格が高め
- 2級と3級が別冊になっている
一方でデメリットは、お値段が張る点です。
非公式のテキストより値段が高いため、2級と3級で2冊揃える場合は特に出費がかさんでしまいます。
この点がクリアになる場合は、メリットも多い公式テキストがおすすめです。
非公式テキストのメリット・デメリット
つづいて、非公式テキストのメリット・デメリットも見ていきましょう。
- 2級と3級を1冊で勉強できる
- 文体や図表の多さなど自分の好みで選べる
非公式テキストの中でも2級と3級が1冊になっているテキストを選べば、出費が少なく済みます。
これから2冊揃えるのは大変という方は、こういった非公式テキストを選ぶのもおすすめです。
- 本番試験での言い回しがテキストと異なる場合がある
- 公式テキストの資料の内容は載っていない可能性がある
非公式テキストのデメリットは、公式テキストと言い回しや表現が異なる点などが挙げられます。
また、使用するテキストによっては公式テキストの巻末に掲載されている「資料」の内容は載っていない場合があります。
※私が使用した最短合格!色彩検定2・3級テキスト&問題集第2版は、軽く触れる程度しか載っていませんでした。
色彩検定1級の「色の表示-色名」では2級と3級の資料ページをもとにした内容を学習していくので、この点を踏まえても公式テキストを使うのがベストかなと思います。
すでに非公式テキストを購入済みの方へ向けての対処法はこの後ご紹介しています!
2・3級兼用非公式テキストでも安心するために私がした工夫
私は1級の受験時、2級と3級の勉強に最短合格!色彩検定2・3級テキスト&問題集第2版を使用しました。
公式テキストの範囲を網羅しているとはいえ、全く不安がなかったわけではありません。
そこで、私が安心して試験に臨むために行った工夫をご紹介します。
- 公式テキスト2級・3級の資料ページを立ち読み
- 慣用色名対策アプリで慣用色名の解説を確認
ひとつずつ解説していきます。
①公式テキスト2級・3級の資料ページを立ち読み
先にも述べた通り、1級の「色の表示-色名」は公式テキスト2級と3級の資料ページに掲載されている内容をもとに学習を進めていきます。
私は資料を読まずに勉強しましたが、難しい内容ではなかったため特に理解に困ることはありませんでした。
ですが、1次試験直前に少し不安になり、本屋さんで2級と3級の資料ページを立ち読みしました。
1級で学習する内容の基礎部分が説明されているため「そういうことね」と納得でき、安心感を得られました。
結果的に資料の部分は読まなくても困りませんでしたが、不安な方は本屋さんで資料ページだけ立ち読みしておくと安心できるでしょう。
本屋さんが近くにない場合や公式テキストの在庫がない場合は、以下のJISのページを見ておくのがおすすめです。
上記の6ページまでを読んでおけば、2級と3級の資料ページの内容を網羅できますよ。
②慣用色名対策アプリで慣用色名の解説を確認
色彩検定1級2次試験では、2級と3級で学習した慣用色名の由来や意味を覚える必要があります。
非公式テキストにも由来や意味は掲載されていますが、言い回しが異なる場合があるため、こちらも公式の説明をチェックしたいところ。
そこでおすすめしたいのが、irobenという色彩検定対策アプリです。
出典:iroben
irobenでは色彩検定で学習する慣用色名がすべて掲載されています。
説明文は公式テキストと同じであり、さらにPCCS近似値も掲載されているため、1級の勉強に大いに役立つでしょう。
ただし、誤字があったり色相番号の信用性が少々薄かったりする点が個人的に気になりました。
補助教材として使う分には十分だと思いますので、あくまでも参考程度に活用するのがおすすめです。
上記2点の工夫をすれば、非公式テキストでも充分に安心して本番試験に臨めます。
現に私は2級3級の勉強に非公式テキストを使いましたが、1次で198点/200点、2次で197点/200点という高得点を取れました。
非公式テキストを使っている方も安心して学習を進めましょう!
おわりに
色彩検定1級の勉強に使う2級3級のテキストの選び方とメリット・デメリットをご紹介しました。
2・3級兼用の非公式テキストを持っている → 非公式テキストを継続使用
2級または3級のテキストを持っている → 公式テキストを追加購入
2級3級どちらのテキストも持っていない → お好みのテキストを追加購入
公式テキスト・非公式テキスト両方使った私が思ったのは、公式テキストのほうが無駄がなく学習できるということです。
テキストを追加購入する場合、金銭的に余裕があるのであれば公式テキストを選ぶのがおすすめです。
それでは、みなさんが合格できるよう祈っています!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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