10月も終わりに近づき、店頭には来年度の手帳が並び始めました。
そろそろ来年の手帳の準備を始めようかなと考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、店頭に並ぶ手帳はとにかく膨大です。
選び放題なのは嬉しいですが、ありすぎて選べないという方もいらっしゃるはず。
そこで今回は手帳マニアの筆者が、手帳のレイアウトの種類と特徴、選び方をご紹介していきます。
レイアウトやサイズだけでなく、紙質やデザインなど手帳を選ぶ上で見落としがちなポイントなど含めて詳しくご紹介していきますので、これから手帳選びをする方はぜひ参考にしてみて
デジタル時代でも紙の手帳がおすすめな理由
ここ数年、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの普及で時代は一気にデジタル化してきました。
スケジュール管理もスマホのアプリで済ませているという方が増えています。
しかし、私はそんな時代の流れの中でもあえて紙の手帳を選んでいます。
・一目でわかりやすい
・手書きすることで頭の中が整理され、記憶に残りやすい
・スケジュールだけでなく、タスクや記録も一冊に書き込める
・愛着がわく
手を動かして文字を書くと記憶に残りやすいという話は有名ですよね。
頭の中でモヤモヤしていることを書き出すことで整理できるのも、アナログ手帳ならではのメリットです。
私は元々書くのが好きだったこともあり、15年以上紙の手帳を使っています。
逆に、予定の共有をしたい方やアラート機能が欲しいという方はデジタル管理がおすすめです。
アナログとデジタル、どちらで管理するかは完全に個人の好みですので、自分のスタイルによって選びましょう。
手帳の選び方
さて、ここからはアナログ手帳派さん向けの内容です。
紙の手帳の種類と選び方をご紹介していきます。
手帳とざっくりいっても、その種類はさまざま。
レイアウトやサイズ、罫線の種類などの要素から手帳の選び方について解説していきます。
選び方①レイアウト
まずは手帳のレイアウトから見ていきましょう。
手帳選びで最初に決めるべきはレイアウトです。
レイアウトによって書き込むスペースや用途が異なりますので、自分が手帳に書きたい内容をイメージしながら選んでみましょう。
手帳のレイアウトは、オーソドックスなものでこのような種類があります。
- マンスリー(月間ブロック)
- レフト(週間レフト)
- バーチカル
- ブロック(週間ブロック)
- ホリゾンタル
- デイリー
今回はこちらの6種類について特徴とおすすめな使い方をご紹介していきます。
マンスリー(月間ブロック)
マンスリーは最もオーソドックスなレイアウトです。

2023 スヌーピー A5 10月始まり マンスリー手帳
カレンダーと同じスタイルで、1ヶ月の予定を簡単に管理・確認することができます。
・一目で予定を確認できる
・ひと月単位で見渡すことができる
・デザインが豊富
マンスリーはレフトやバーチカルといった他のレイアウトの手帳にも付属している場合が多いです。
そういった手帳ではマンスリーページはスケジュール、レフトページは記録や日記、と一冊の手帳で2パターンの使い方をすることも可能です。
ぱっと見でわかりやすい一方、1日ごとのスペースはあまり広くありません。
そのため、予定が少なめ(1日2〜3件など)の方におすすめです。
レフト(週間レフト)
レフトはその名の通り左という意味。
手帳では、左側にスケジュール欄、右側にメモ欄があるレイアウトのことを指します。

2023年手帳 週間レフト A6変型 ポール&ジョー
見開きで1週間となっており、書き込めるスペースが多いのが特徴です。
・週単位の予定を書きやすい
・打合せの内容やメモなど、予定以外も書き込める
・メモ欄が豊富で自由度が高い
レフトはメモ欄が広いため、用途によってさまざまな使い方ができます。
日によって書く量が違う方にもおすすめです。
バーチカル
バーチカルは縦に時間軸があるレイアウトです。

2023年手帳 週間バーチカル B6変型
見開きで1週間がベーシックです。
・細かく時間管理ができる
・時間軸は24時間や日中のみなどさまざま
・予定にも記録にも使える
バーチカルの一番の魅力は細かいスケジュール管理が容易にできること。
アポが多いビジネスマンの方に特におすすめのレイアウトです。
マンスリーでは管理しきれないような複数の予定を時間ごとに管理することができます。
昨今は1日の過ごし方の記録(ライフログ)として使うのも人気です。
ブロック(週間ブロック)
ブロックは日毎にブロック分けされたレイアウトです。

2023年手帳 B6 週間ブロック
見開き1週間で、自由度が高いのが特徴です。
・予定以外にto doや日記を書き込める
・箇条書き、文章などさまざまな書き方ができる
・1日ごとのスペースが広め
ブロックはウィークリータイプ(週間)の中で最も自由度が高く、どんな使い方にも順応してくれます。
スケジュールにももちろん、記録用としても使い勝手のいいレイアウトです。
ホリゾンタル
ホリゾンタルは1日のスペースが横に長いレイアウトです。

能率手帳 2023年 ホリゾンタル
メモ欄があるものや土日が広いものなどがあります。
・予定以外にto doや日記を書き込める
・左右で分けて午前/午後、仕事/プライベートと分けて使うことが可能
・コンパクトな手帳でも書くスペースが確保しやすい
こちらも比較的自由度が高いレイアウトで、予定、記録のどちらでも使いやすいです。
デイリー
デイリーは1日1ページ書ける手帳のことを指します。

2023年手帳 1日1ページ A6正寸 EDiT
どうしても手帳が分厚くなってしまうため持ち運びにはあまり向いていませんが、スペースの広さと自由度はナンバーワンです。
・たくさん書ける
・絵を描いたりシールを貼ったり、ページを広々と使える
・自由度が高い
デイリーはとにかくスペースが広いのがポイント。
1日ごとのタスクが多い方や、手帳を机の上に開きっぱなしにして作業したい方におすすめです。
また、イラストや絵日記を描いたり、デコ日記を書いたりするのにも向いています。
まとめると
レイアウトごとの大まかなイメージは掴めましたか?
ここで一旦おさらいしておきましょう。
【マンスリー】
最も主流。一目で予定を確認できる。
【レフト】
左がスケジュール欄、右がメモ欄。予定以外も書ける。
【バーチカル】
時間軸がある。細かい予定管理が可能。
【ブロック】
日毎にブロック分けしてある。予定以外も自由に書ける。
【ホリゾンタル】
1日のスペースが横長。小さい手帳でも使いやすい。
【デイリー】
1日1ページ。自由度が最も高い。
マンスリーページはほぼすべての手帳についているので、ウィークリー(レフト、バーチカル、ブロック、ホリゾンタル)やデイリーの手帳を買う予定の方はマンスリーとの使い分け方を考えておきましょう。
・マンスリーには予定、ウィークリーにはto do
・マンスリーにはプライベートの予定、ウィークリーには仕事の予定 など
レイアウトが絞りきれない場合は、実際に手帳を手に取ってみた感覚で決めるのもおすすめです。
選び方②サイズ
レイアウトが決まったら、次はサイズを決めていきます。
手帳のサイズはこちらの4パターンが主流です。
- A6サイズ(文庫本サイズ)
- B6サイズ(単行本サイズ)
- A5サイズ
- B5サイズ
他には横幅が狭くなったA5スリムやB6スリムといったタイプもあります。
※本記事では主に綴じ手帳についてご紹介しています。
システム手帳のサイズについてはこちらをご覧くださいませ。
A6サイズ
A6サイズは約よこ105×たて148mmで、文庫本と同じ大きさです。
コンパクトで小さめなバッグにもすっぽり入るため、持ち運びに便利です。
ただし書き込むスペースはどうしても狭くなってしまいます。
書きたいことが多い方はマンスリー+ウィークリーがセットになった手帳を選ぶのがおすすめです。
B6サイズ
B6サイズは約よこ128×たて182mmで、単行本と同じ大きさです。
手帳で最も人気なのがB6サイズ。
A6サイズよりも書き込むスペースが広く、なおかつコンパクトで持ち運びにも便利です。
ただし小さいバッグには入らない可能性があるため、普段のバッグの大きさや荷物の量に応じて選びましょう。
A5サイズ
A5サイズは約よこ105×たて148mmで、A4用紙を半分にした大きさです。
※写真は同じサイズのノートです。
持ち歩きには少々かさばる大きさです。
そのため、あまり持ち歩かない方や大きいバッグを使っている方におすすめです。
B5サイズ
B5サイズはA5よりさらに大きく、よこ182×たて257mmです。
ノートと同じサイズです。
※写真は同じサイズのノートです。
持ち運びにはかなりかさばるので、家や職場など特定の場所で使う置き手帳として使う方におすすめです。
まとめると
大は小を兼ねるという言葉もありますが、必要以上に大きい手帳はかさばりますし、スペースが余りすぎてやる気を無くしてしまう可能性もあります。
手帳と楽しく付き合うためにも、適切なサイズの手帳を選ぶことがとても大切です。
サイズのイメージがわかない方は、B6サイズを基準にするとわかりやすいかと思います。
「もっと小さい方がいいのか?」「もっと書くスペースが広い方がいいのか?」など、自分が手帳を使っているシーンを想像してみましょう。
手帳は一年間お世話になる大切な相棒。
実際に手帳を手に取って、じっくり考えてみてくださいね。
選び方③罫線の種類
手帳を選ぶポイントは、レイアウト・サイズ以外にもあります。
ここからは重要度はあまり高くないものの、人によって好みがわかれるポイントについてご紹介していきます。
まずは罫線の種類について。
手帳には、ノートのように罫線・方眼など線のタイプにも種類があります。
線のタイプは大きく3つに分けることができます。
- 罫線
- 方眼
- 無地
罫線の間隔や方眼の大きさ、線の色や濃さも手帳によって異なります。
「レフトの右側は方眼がいい」「無地のブロックがいい」など、譲れないポイントがある方はしっかり押さえておきましょう。
選び方④開始月・曜日
手帳によって、開始月や曜日が異なります。
開始月は1月や4月、10月などさまざまです。
中にはマンスリーは12月始まりでウィークリーは1月始まりというものもあります。
使い始めたい時期に書くスペースがあるかどうか、チェックしましょう。
曜日は月曜始まりと日曜始まりの2パターンあります。
こちらは好みにあわせて選んでくださいね。
選び方⑤紙質
紙質は、手帳にこだわる人にとってはとても重要なポイントです。
薄すぎるとペンによって裏写りしてしまう可能性がありますし、厚すぎるとかさばってしまいます。
また、紙の色も真っ白からクリームがかった色などさまざま種類があります。
選び方⑥デザイン
ここまでさまざまな視点から手帳選びのポイントをご紹介してきましたが、一番大切なのは「自分が使いたいと思える手帳」であることです。
手に取ってみて、自分のテンションが上がるデザインや色の手帳を選びましょう!
ただし、ビジネス用の場合は仕事中の服装に合わせたデザイン・色であることも忘れずに。
たとえばスーツの内ポケットからキャラクターもののカラフルな手帳が出てきたら、何だかちぐはぐですよね?笑
TPOに合わせ、なおかつ自分がときめくものを選びましょう。
その他のチェック項目
手帳の目星がついたら、自分に必要な機能がそろっているか確認しましょう。
・値段が予算内か
・メモページの量は足りるか
・ペンホルダーがあるか
・収納ポケットがあるか
意外と見落としがちなポイントですが、購入後にイメージが違った!という事態を避けるために、念の為確認しておくと安心です。
欲しい機能がない場合は、別途手帳アイテムを買い足すことで補うことも可能です。
ときには妥協も必要
自分の理想に100%あてはまる手帳というのは、中々出会えるものではありません。
ある程度条件にあてはまる手帳を見つけたら、妥協や代用できないか考えるのがおすすめです。
メモページが足りない → 別冊のメモ帳を使う
スペースが足りない → 付箋メモを使う
表紙のデザインが微妙 → カバーを購入する
ペンホルダーがない → ペンホルダーを購入する
紙が薄い → シャーペンや裏抜けしにくいペンに変える など
不満ポイントがひとつやふたつなら、工夫次第でいくらでも使い勝手よく生まれ変わると思います。
今は手帳カスタマイズのための便利なアイテムが多数販売されていますので、ぜひ自分好みの手帳に変身させてみては?
おわりに
手帳マニアが解説する手帳の選び方のご紹介でした。
①レイアウトを決める
②サイズを決める
③罫線の種類・紙質などを選ぶ
④マイナスポイントは妥協・代用できないか考える
手帳は自分が一年間お世話になる相棒のようなもの。
ぜひ納得のいく一冊に出会えるよう、じっくり選んでみてくださいね。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!